モデル化の対象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 04:18 UTC 版)
ミリタリーモデルとして扱われるのは、概ね戦車が登場した第一次世界大戦以降の陸戦兵器と兵士の模型であり、就役した時期によって「第一次大戦時」「第二次世界大戦時」「戦後」の3つのグループに大きく分けられる。 第1のグループは第一次大戦時から第二次世界大戦が始まるまでに就役し、第二次世界大戦では使われていないものが対象である。この期間に就役した戦闘車両は種類が少なく、また第二次世界大戦以前に実用化されたものでも模型化されているものはそのほとんどが第二次世界大戦で使用されているため、このグループに含まれるモデルの数は少ない。 第2のグループは第二次世界大戦中に就役もしくは戦闘に参加したものが対象である。期間は短いがこの時期には戦車や自走砲が大きな進歩を遂げ、多くのバリエーションが実戦に参加しているため、モデル化されている製品の数も多い。特に人気が高いのはドイツ軍のもので、戦車、自走砲、装甲車、ソフトスキン、火砲に至るまで数多くモデル化されており、試作段階やペーパープランで終わったものでさえ一部がプラモデル化されている。それに次ぐ人気を持つのがアメリカ軍、ソビエト軍およびイギリス軍で、その他のフランス、イタリア、日本などは主要な戦車等がモデル化されているのにとどまっている。 第3のグループは第二次世界大戦後に就役したものが対象である。期間は長いが、戦車等の開発のスピードが遅くなったこと、実戦に参加した車両が限られていることなどから、製品化されている数は第2のグループよりも少ない。朝鮮、ベトナム、中東・湾岸などの戦闘に参加したアメリカ軍とソビエト/ロシア軍の兵器の人気が高いが、実戦経験のほとんど無いドイツ軍の戦闘車両の人気も非常に高い。 ホワイトメタルなどのフィギュアでは、第一次世界大戦より前の兵士や、それに合わせた大砲なども作られているが、これらは通常ヒストリカル(歴史的)モデルとして扱われ、ミリタリーモデルには含まれない。また、一部のキャラクターモデルでは、極めてミリタリーモデルに近いものも作られている。
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