メリメ原作『カルメン』からの改変についてとは? わかりやすく解説

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メリメ原作『カルメン』からの改変について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 21:01 UTC 版)

カルメン (オペラ)」の記事における「メリメ原作『カルメン』からの改変について」の解説

当初ビゼーは、メリメ原作忠実な台本望んだが、主人公盗賊である、殺人によって劇が締めくくられるなどの内容オペラ・コミック上演する劇場ふさわしくない劇場側から拒否されやむなく原作から大幅な改変なされた結果としてこの改変功を奏し今日まで続く人気つながっているとみることもできる。おもな相違点以下の通りである。 ミカエラは、オペラ追加され登場人物である。 ダンカイロおよびその一味オペラでは「密輸団」とされているが、原作では強盗・殺人躊躇なく行う犯罪集団という色合いが強い。 原作ではカルメン情夫である片目ガルシア出所してきて一味に加わる。 ドン・ホセ原作では、ホセバスク地方出身である点が強調されている。差別的な扱いを受け、苦労することも少なくない状況で、故郷の母を安心させるために兵士として身を立てようと勤勉に働く姿が描かれている。また、逮捕されカルメンホセバスク出身者であることを見抜き自分バスク出身者であると偽り同郷自分見捨てるのかと言い寄って脱走の手伝いをさせる。 原作では、カルメンめぐって上官と言い争いとなり、激昂して上官刺殺そのまま軍を脱走し、ダンカイロ一味身を寄せることになる。 その後も、躊躇なく窃盗殺人繰り返し付近では有名なお尋ね者となっている。 原作では、ホセガルシアいちゃもんをつけてナイフ決闘になり刺殺してしまう。 闘牛士ホセをよそにカルメン恋仲になるのは同じであるが、その後闘牛の際の事故で牛の下敷きとなり、再起不能重症を負う。そのこと知ったホセが、よりを戻すためにカルメン訪ねるが、説得失敗し刺殺に至る。また、名前も異なる。 カルメン演出歌手演技にも左右されるが、一般的には誇り高き女性とされるオペラカルメンとは異なり原作では、男を騙した悪事手を染めることを厭わない性悪あばずれ、という印象が強い。しかし、束縛されることを徹底して嫌い、自由であることを求めるところは変わっておらず、ほとんど改変されずにオペラでも使用されているカルメン印象的な台詞数多い。 ラストシーンオペラでは闘牛場場外であるが、原作では山中洞窟である。

※この「メリメ原作『カルメン』からの改変について」の解説は、「カルメン (オペラ)」の解説の一部です。
「メリメ原作『カルメン』からの改変について」を含む「カルメン (オペラ)」の記事については、「カルメン (オペラ)」の概要を参照ください。

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