ミュージック・ビデオに関する背景とリリース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 11:54 UTC 版)
「834.194」の記事における「ミュージック・ビデオに関する背景とリリース」の解説
今作に収録された楽曲の全18曲中10曲でミュージック・ビデオが制作された。このうち「グッドバイ」「ユリイカ」「さよならはエモーション」「蓮の花」「新宝島」「多分、風。」は先にそれぞれのシングル発売時のプロモーションとして制作され、「「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」」は2017年にGINZA、MEN'S NON-NO、ボッテガ・ヴェネタとのコラボレーション企画「MIDNIGHT DAYDREAM」においてドラマ映像が制作された。 今作のプロモーションとして制作されたミュージック・ビデオは「ナイロンの糸」「忘れられないの」「モス」の3曲である。「ナイロンの糸」は山田智和が、「忘れられないの」は田中裕介が、「モス」は山口保幸がそれぞれ監督を務めた。この3人は2018年11月末から12月初頭にかけて4日間開催された「SAKANAQUARIUM 2018 "魚図鑑ゼミナール"VISUAL LIVE SESSION」において「深海」「中層」「浅瀬」セクションの演出を担当し、このライブに向けてそれぞれの楽曲に合わせた映像を一度制作している。その後、新たにミュージック・ビデオとしての映像が制作され、「ナイロンの糸」は2019年6月4日、「忘れられないの」は同年6月21日、「モス」は同年7月11日に公開された。なお、「ナイロンの糸」にはカロリーメイトCM「考えつづける人」篇の約3分半の映像が、「忘れられないの」にはYouTubeで活動する動画クリエイターDrop Block Studioが制作したバージョンの映像が存在しており、どちらもバンドの公式YouTubeチャンネルにアップロードされている。 また今作の収録曲では、ミュージック・ビデオの他にも映像作品などのプロモーションとして「モス」と「ワンダーランド」のライブ・パフォーマンスの様子を切り取った映像が同チャンネルにアップロードされている。 前半は「グッドバイ」「蓮の花」「ユリイカ」とシングル曲が続く。4曲目の「ナイロンの糸」はローランド・TR-808が使用されている。5曲目の「茶柱」は今作の収録曲の中でも特にミニマルな構成となっており、山口の歌、岡崎の弾くグラビアのNord Stage 2EX、札幌の蝉の声、そして札幌生まれのコントラバス奏者である瀬尾高志によるコントラバスの音で構成されている。6曲目の「ワンダーランド」はバンドとしては初めてシューゲイザーを取り入れた楽曲である。曲の冒頭と終盤に特に大きくノイズが入っているが、イントロの前の音は北海道の雪を踏む足音であり、終盤の大音量のホワイトノイズの中に紛れて聞こえる音は東京の街中で録った音であることが語られている。曲が始まってからおよそ34秒あたりで鳴るギターのサウンドは江島によるテイクが使用されている。また歌詞については「童貞・処女喪失」をテーマとしている。7曲目にはシングル曲の「さよならはエモーション」が収録され、8曲目の「834.194」はインスト曲となっている。9曲目、アルバム最後の曲である「セプテンバー -札幌 version-」はDISC 1の「セプテンバー -東京 version-」と同じ原曲を制作された当時に近いアレンジで仕上げられている。2つのバージョン共に歌は同じテイクを使用している。札幌 versionの最後の部分には懐かしさや朴訥さを演出する意図でNHKの時報などでも使用されている正弦波を加工した音が用いられている。
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