マリネラ世界大会(ノルテーニャ)
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「マリネラ (舞踊)」の記事における「マリネラ世界大会(ノルテーニャ)」の解説
マリネラ・ノルテーニャの世界大会を主催しているのはラ・リベルタ県トルヒーヨ市にある、クルブ・リベルタ(Club Libertad) http://www.clublibertad.com.pe/という民間団体で、このクルブ・リベルタから認可をうけた支部のことをフィリアル(FILIAL)と言い、毎年コンクールの開催が義務付けられている。この各フィリアルが主催しているコンクールはセレクティーボ(予選会)と呼ばれており、それは優勝したペアに世界大会のシード権が与えられるためである。このセレクティーボ(予選会)は日本も含む世界各地で行われている。 ペルー国外で開催されるセレクティーボでは、主に過去に世界大会で優勝したチャンピオンが審査員として支部に派遣され、彼らの審査によって各支部のチャンピオンが決定される。 このクルブ・リベルタの支部は世界各地に存在しており、ペルー国外の支部は アメリカ合衆国(15)・アルゼンチン(2)・イタリア(2) ・カナダ(3)・スイス(1)・スウェーデン(1)・スペイン(3)・チリ(1)・ドイツ(1)・フランス(1) ・メキシコ(1) ・日本(4)に計35支部がある。(2020年2月現在 /()内はその国の支部数) これらのセレクティーボに優勝すると毎年1月に開催されるマリネラ世界大会の第1決勝からの出場が認められるシード権を得ることができる。 ※以前はすべてのセレクティーボ優勝者は第1決勝からの出場が認められていたが、2018年より競技者の多い北米と欧州において各国で開催されるセレクティーボとは別に大陸予選が開催されるようになり、この大陸予選優勝ペアは世界大会の第2決勝から、2位及び3位ペアは第1決勝からの出場が認められるようになった。) マリネラ世界大会は、1960年から毎年開催されており、毎年1月にペルー北部ラ・リベルタ州の州都トルヒーヨ市中心部にあるGRAN CHIMU(グラン・チムー)と呼ばれる屋内の競技場で行われる。※2021年大会は新型コロナウイルス感染症による影響のため、トルヒーヨ市での開催ができず、史上初めて首都のリマ(パチャカマック市)で8月15日~22日にかけて開催された。 使用される曲はコンクール開始1週間前の公式練習にてに発表される(約60曲~80曲程度)。2018年大会は66曲、2019年大会は69曲、2020年は67曲、2021年は62曲であった。 また、大会では1週間を通して全ての曲をブラスバンド形式の楽団が生演奏する。 コンクール本番では競技者が入場後、競技が始まる直前に曲が発表され、曲名がアナウンスされると同時に演奏が開始される。 そのため大会では自分たちがどの曲で踊るのかは直前まで分からないため、あらかじめ振付を決めて踊ることはできず、参加者は演奏される曲に合わせて即興で踊らなければならない。 これは世界各国のフィリアルが開催する予選会でも同様であるが、日本の各フィリアルにおいては使用する曲は基本的に10曲~25曲程度で、発表されるタイミングも1週間以上前に行われるのが普通である。また、楽曲も生演奏ではなくデータ音源をスピーカーで流すのが一般的である。
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