マヤ文明の神話
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「2012年人類滅亡説」の記事における「マヤ文明の神話」の解説
マヤ神話はディエゴ・デ・ランダの焚書の影響などにより、現存する資料が少ない。しかし、現在残されている『ポポル・ヴフ』(Popol Vuh) などからはマヤの世界観が破滅と再生の周期を持っていたとされている。ただし、この説に否定的な論説も存在する。 その世界観では現在の世界は第5の時代に当たっており、先行していた4つの世界はいずれも何らかの要因で滅んだとされている(それぞれがどのような要因で滅んだかは、資料によって違いがある)。それらの世界の周期は各13バクトゥンとされていた。こうした世界観はメソアメリカでは典型的なもので、アステカ人の神話にも見られる。アステカやトルテカの神話・宗教観との類似性についてはマヤが影響を及ぼしたのか、それらが古典期のマヤの宗教観に上書きされたものなのか諸説ある。 長期暦の現サイクルの始点である紀元前3114年には世界はおろかメソアメリカ限定ですら何らかの大規模な天災地変の痕跡を見出すことはできないため、この年代は歴史的な理由というよりも神話上の起源として想定されたものであると考えられている。この始点を設定したのは紀元前3、4世紀ごろの神官たちだと推測する者もいる。 なお『チラム・バラムの書』(Chilam Balam) には中世ヨーロッパでのペスト流行、ナポレオン・ボナパルトの登場、第二次世界大戦など世界史上の大事件が予言されていたと主張するオカルト関係者もいる。これについては具体的な年代指定に欠ける文言を事後的にこじつけているだけに過ぎないとする懐疑的な反論があり、学術的にもそのような読み方は支持されていない。
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