ポピュラー・カルチャーにおける本作への言及
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「ファニー・ヒル」の記事における「ポピュラー・カルチャーにおける本作への言及」の解説
アラン・ムーアのアメリカン・コミックス『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』の第1巻中の描写において、紅はこべやその妻マルグリート・ブレイクニー、キャプテン・クレッグ、ナッティ・バンポー、レミュエル・ガリヴァーらと並んで、ファニー・ヒルが18世紀に結成された2代目怪人連盟の一員として言及されている。ムーアはこの2代目連盟についての作品も書くつもりだと述べていた。映画ヴァージョンではメンバー全員が男性で、ファニーはこの連盟に名を連ねてはいない。 トム・レーラーの楽曲 "Smut" においてもこの小説への言及が存在する。 デビッド・ニーベンとローラ・アルブライトによる1968年の映画 "The Impossible Years" に、『ファニー・ヒル』への冗談交じりの言及がある。映画の中の1シーンにおいて、ニーベン扮する登場人物の下の娘が『ファニー・ヒル』を読んでいるのだが、年上の娘のリンダは明らかにクレランドのようなセンセーショナリズムは卒業しており、代わりにサルトルを読んでいるというものである。 1968年の映画 "Yours, Mine and Ours" では、ヘンリー・フォンダの演じるフランク・ビアズリーが義理の娘に父親らしいアドバイスを与えようと思って『ファニー・ヒル』をもちだす。彼女のボーイフレンドが彼女にセックスをしようと迫ったとき、フランクは自分も同じ年頃には同じことをやろうとしたものだと告げる。昔と一緒にしないでよと答えようとした娘に彼は述べた。「なんていうのかな、1742年(原文ママ)に『ファニー・ヒル』が書かれて以来、人類は何も新しい発見をしてないんだよ」。 2006年から2007年にかけて公開されたブロードウェイのミュージカル "Grey Gardens" の第1幕で、『ファニー・ヒル』がコメディ風に言及される。若きジュディス・ブーヴィエ・ビール(またの名をリトル・エディ)は、母親のエディス・ブーヴィエ・ビール夫人(またの名をビッグ・エディ)によって自分の不品行の噂を婚約者に告げられるという窮地に立たされる。ジョセフ・P・ケネディ・ジュニア(ジョン・F・ケネディの長兄)は、リトル・エディが自分以外の男とすでに肉体関係をもっていたかもしれないことを知る1941年までのあいだ、リトル・エディと婚約していたと伝えられている。リトル・エディはジョー・ケネディに婚約を破棄しないよう嘆願し、父親が帰ってきて場の混乱を収拾し、彼女の身持ちを保証してくれるまで待ってほしいと願う。リトル・エディが『ファニー・ヒル』に言及しながら歌うミュージカル・ラインは以下の通りである。「他の娘たちが『ファニー・ヒル』を読んでるあいだ / 私はドッッ・トッックヴィィル(De - Toc - que - ville)を読んでいたのに!」
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