ホン・グギョン(洪国栄):ハン・サンジン-(てらそままさき)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:27 UTC 版)
「イ・サン」の記事における「ホン・グギョン(洪国栄):ハン・サンジン-(てらそままさき)」の解説
世子侍講院説書(セジャシカンウォン セソ 正七品相当)→司憲府持平(サホンブ チピョン 正五品相当)→司憲府執義(サホンブ チビ 従三品相当)→宿衛所(スギソ:王の親衛隊)隊長兼、都承旨(トスンジ:王命を伝達する官庁)及び承政院(スンジョンウォン:王命履行の結果報告を王に行う官庁)の長官。正三品堂上に相当)に昇進。王世孫時代からサンを支えた側近である。両班の出身で、宮中入りを志願しているテスに武科の講義をする。ホン・イナンの遠縁にあたり、フギョムから派閥への誘いを受けるが断った後、サンの側に付きサンの右腕となる。正祖即位後に絶対的権力を手にするが、妹である元嬪が正祖の側室に入る一件から、外戚にして力を得させようとする恵慶宮と外戚になることの危険性を説く孝懿王妃との板挟みになっていく。結局、権力への誘惑に負け「忠誠心を示し、外戚となって力を得よ」という恵慶宮の意向に従う事になり「全ては王様のため」という心構えも自身が気づかぬうちに権力の魔力に憑りつかれていき、貞純大妃に弱みを握られた事も追い打ちとなり、専横をほしいままにするようになる。元嬪没後もウノングンの子ワンプングンを招聘、彼を妹の養子として、外戚への道を再び開こうとした。また妹の懐妊・流産偽証の件で孝懿王妃に罪を被せた事が元で、徐々に彼女との摩擦が生じ、偽証を王妃に見破られた上に元嬪が病死した事によって対立が決定的になり、彼女への復讐に燃える。そして後に老論派と内通していた事が孝懿王妃に発覚し、口封じと妹を死なせた自責の念から後に、宴を利用して孝懿王妃暗殺計画を実行に移すが、直前に翻意する。本人が不在だった為に彼女では無く、自分を心から信頼してくれるサンを毒殺しようとしてしまった事実 によって罪の意識に苛まれ、遂に自首。サンの失望 を買って拷問の末に死刑となるところを、暗殺を思いとどまったことをサンに考慮されて死一等を減じられ江陵の流刑地へ配流となり、文字通り全てを失った。流刑地からも軍制改革を上書するが肺の病を発し、サンとテスに看取られながら病死する。彼の葬儀は流刑地で盛大に執り行われた。
※この「ホン・グギョン(洪国栄):ハン・サンジン-(てらそままさき)」の解説は、「イ・サン」の解説の一部です。
「ホン・グギョン(洪国栄):ハン・サンジン-(てらそままさき)」を含む「イ・サン」の記事については、「イ・サン」の概要を参照ください。
- ホン・グギョン:ハン・サンジン-のページへのリンク