ホロコーストに対する認識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 14:54 UTC 版)
「ブルーノ・ゴルニッシュ」の記事における「ホロコーストに対する認識」の解説
2007年1月、ゴルニッシュはリヨン軽罪裁判所から1990年制定のゲソー法で禁止された人道に関する罪に対する論争の罪を問われ、執行猶予3か月の禁固刑と、罰金5万5000ユーロを宣告された。2004年10月11日、ゴルニッシュは以下の発言を行った。 今やまともな歴史家でニュルンベルク裁判の結論を全面的に認める者はいない。強制収容所があったことを私は疑問に付すものではないが、死者の数について歴史家が議論できてもいいはずだ。ガス室の存在についていえば、どういう判断をするかはそれぞれの歴史家の自由だ。 ゴルニッシュは、その後も発言を繰り返したが、ゴルニッシュのホロコースト否定とも取れる主張は、時期的にアウシュヴィッツ強制収容所解放60周年を間近に控えていたこともあり、センセーショナルなものとなった。リヨン大学の学長は、国民教育省に対してゴルニッシュを停職とする懲戒処分を検討していることを報告した。 12月26日、リヨン大学学長はゴルニッシュを30日間の停職処分とすることを発表した。すでに12月2日には大学当局は、トラブルを防止するため大学構内にゴルニッシュが入ることを禁止した。もっともこの決定は、2005年1月14日に国務院(コンセイユデタ)によって取り消された。 同年2月2日、ゴルニッシュはリヨン第三大学における講座を再開した。しかし、今度は左翼およびユダヤ系学生によって教室への学生の入室が妨害しようとし、これに対抗して国民戦線側の学生は反対派と対峙し、乱闘騒ぎを起こし警官隊によって多くの学生が逮捕される始末であった。 2006年11月7日、裁判の冒頭、口頭弁論でゴルニッシュはナチスによるユダヤ人の組織的殺害の有無にかかわらず、ユダヤ人への迫害そのものが人道に対する犯罪であったことを認めるかどうか尋ねられ、そのとおりであると答えた。
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