ホサロン
分子式: | C12H15ClNO4PS2 |
その他の名称: | ゾロン、ホサロン、ルビトックス、ジエチルS-(2-オキソ-6-クロロベンゾオキサゾロメチル)ジチオホスファート、Zolone、Rubitox、NPH-1091、RP-11974、Phosalone、Phosphorodithioic acid O,O-diethyl S-(6-chloro-2-oxobenzoxazol-3(2H)-yl)methyl、Dithiophosphoric acid S-(6-chloro-2-oxo-2,3-dihydrobenzoxazol-3-ylmethyl)O,O-diethyl ester、Dithiophosphoric acid O,O-diethyl S-(6-chloro-2-oxobenzoxazol-3(2H)-yl)methyl ester、ジチオりん酸O,O-ジエチル-S-[(6-クロロ-2,3-ジヒドロ-2-オキソベンゾオキサゾリニル)メチル]、Dithiophosphoric acid O,O-diethyl-S-[(6-chloro-2,3-dihydro-2-oxobenzoxazolinyl)methyl]、Diethyl S-(2-oxo-6-chlorobenzoxazolomethyl) dithiophosphate |
体系名: | ジチオりん酸S-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロベンゾオキサゾール-3-イルメチル)O,O-ジエチル、ジチオりん酸O,O-ジエチルS-(6-クロロ-2-オキソベンゾオキサゾール-3(2H)-イル)メチル |
ホサロン
ホサロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/22 00:41 UTC 版)
ホサロン | |
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6-chloro-3-(diethoxyphosphinothioylsulfanylmethyl)-1,3-benzoxazol-2-one |
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別称
ルビトックス
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 2310-17-0 ![]() |
PubChem | 4793 |
KEGG | C11028 ![]() |
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特性 | |
化学式 | C12H15ClNO4PS2 |
モル質量 | 367.81 g/mol |
外観 | 無色または白色の結晶 |
匂い | ニンニク様臭気 |
密度 | 1.39 |
融点 | 47.5~48℃ |
水への溶解度 | 3.05mg/L |
溶解度 | 多くの有機溶剤に可溶 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ホサロン(英: Phosalone)は有機リン系殺虫剤(殺ダニ剤)の一種。
用途
フランスのローヌ・プーラン社が開発した殺虫剤で、日本では1965年12月21日に農薬登録を受けた。「ルビトックス」などの商品名で果樹や茶のハダニやアブラムシの駆除に使われる[1]。ヨーロッパでは、2006年12月に欧州連合による農薬登録を取り消されている。
安全性
日本の毒物及び劇物取締法では、2.2%以下の製剤を除き劇物に分類される。半数致死量(LD50)はラットへの経口投与で85mg/kg、ラットへの経皮投与で390mg/kg[2]。一日摂取許容量(ADI)は、2001年の厚生労働省による再評価で0.006mg/kg/dayから0.002mg/kg/dayに変更された[1]。弱いコリンエステラーゼ阻害剤としての作用を持つ[3]。経口・吸入だけでなく皮膚からも吸収され、摂取すると縮瞳や唾液分泌過多、多量発汗、胸部圧迫感、肺水腫、痙攣、失禁など有機リン化合物特有の中毒症状を発症する[1]。可燃性であり、燃焼や加熱による分解でリン酸化物や硫黄酸化物、窒素酸化物などを含む有害なガスを生じる[3]。水生生物に対し強い毒性を持つ。
脚注
- ^ a b c 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。
- ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
- ^ a b 国際化学物質安全性カード
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