ペンスキー・PC4とは? わかりやすく解説

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ペンスキー・PC4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 05:09 UTC 版)

ペンスキー・PC4
カテゴリー F1
コンストラクター ペンスキー
デザイナー ジェフ・フェリス
先代 ペンスキー・PC3
主要諸元[1]
シャシー アルミニウムモノコック
トレッド 前:1400mm
後:1475mm
ホイールベース 2720mm
エンジン フォード・コスワースDFV 2993cc V8 NA
トランスミッション ヒューランドFGA400 5速 MT
重量 583kg
燃料 スノコ
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム シティバンクチーム・ペンスキー
ATS・レーシングチーム
ドライバー ジョン・ワトソン
ジャン=ピエール・ジャリエ
出走時期 1976 - 1977
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 19
初戦 1975年スウェーデンGP
初勝利 1976年オーストリアGP
最終戦 1977年カナダGP
出走 優勝 表彰台 ポール Fラップ
23 1 3 0 0
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ペンスキー・PC4(Penske PC4)は、ペンスキー1976年のF1世界選手権用に開発したフォーミュラ1カーである。デザイナーはジェフ・フェリス。

概要

スウェーデンGPから登場。PC3で使われていたスポーツカーノーズに代わってウェッジシェイプ・ノーズを採用[2]。テスト時はフェラーリ・312T2に似たノーズ上にウイングを乗せるタイプだった[3]が、実戦ではノーズ両側に設置される仕様に変更された。コクピットの横にエンジンの吸気用としてNACAダクトが設けられた[2]

フランスGPイギリスGPで3位表彰台を獲得。オーストリアGPで優勝する。これはペンスキーとドライバーのジョン・ワトソンともに初優勝である[4]。これらの活躍によりコンストラクターズ選手権で5位に入った。

ATSが購入したPC4をドライブするジャリエ(1977年モナコGP)

1977年、ペンスキーがF1活動を停止。そのためPC4はドイツのATSチームに売却され、ジャン=ピエール・ジャリエがドライブする。初戦の南アフリカGPに6位入賞したが、それ以外は目立った成績を上げることができなかった。シーズン終盤のアメリカカナダGPではインタースコープ・レーシングからダニー・オンガイスがドライブした。

F1における全成績

1976年

(key)

エンジン タイヤ No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
1976 フォード
コスワースDFV
G BRA
RSA
USW
ESP
BEL
MON
SWE
FRA
GBR
GER
AUT
NED
ITA
CAN
USA
JPN
20* 5位
28 ワトソン Ret 3 3 7 1 Ret 11 10 6 Ret

* ペンスキー・PC3による2ポイントを含む。

1977年

(key)

チーム エンジン タイヤ No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント 順位
1977 ATS
レーシングチーム
フォード
コスワースDFV
G ARG
BRA
RSA
USW
ESP
MON
BEL
SWE
FRA
GBR
GER
AUT
NED
ITA
USA
CAN
JPN
1 12位
34 ジャリエ 6 DNQ 11 11 8 Ret 9 Ret 14 Ret Ret
35 ヘイヤー Ret
33
35
ビンダー 12 8 DNQ
インタースコープ・レーシング 14 オンガイス Ret 7

脚注

  1. ^ AUTO SPORT Archives 『日本の名レース100選 001 '76 F1イン・ジャパン』 三栄書房、2006年、52頁。
  2. ^ a b 『AUTO SPORT YEAR '76/'77』 三栄書房、1977年、79頁。
  3. ^ オートスポーツ』 1976, 7/1、51頁。
  4. ^ 『AUTO SPORT YEAR '76/'77』、77頁。

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