ペリフレックスシリーズボディー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/06 18:06 UTC 版)
「コーフィールド (カメラ)」の記事における「ペリフレックスシリーズボディー」の解説
レンズマウントはLマウント。24×36mm(ライカ)判。第二次世界大戦中ライカボディーが軍用カメラとして供出され、残ったレンズを生かすために製造されたと言われている。精密な距離計を製造するのは大変なのでピント合わせはボディー上からレンズ後端とフィルム面の間の画面中央に潜望鏡様のミラーを降ろして行なうこととし、この潜望鏡(ペリスコープ)が名称の由来となった。 ペリフレックス1(Periflex 1 、1954年発売) - ファインダーは逆ガリレオ式。ペリスコープは押し下げることで降ろし、手を離すとスプリングで自動復帰する。横走り布幕フォーカルプレーンシャッターでB、1/30〜1/1000秒、X接点にシンクロする。フィルム巻き上げはノブ式。初期約200台は黒塗りに茶の豚革張り、その後黒塗りに黒革張りとなり、1956年以降は黒塗りでなく銀色となった。シャッタースピード目盛は初期では上部カバーへの直接刻印であったが後に目盛板になっている。 ペリフレックス3(Periflex 3 、1957年発売) - フィルムを巻き上げるとペリスコープが自動的に降り、シャッターを切ると自動的に上がるよう改良された。布幕フォーカルプレーンシャッターでB、1〜1/1000秒、MX接点にシンクロする。また倍数系列になった。ファインダーは対物レンズの交換で画角を変更できるようになった。 ペリフレックス2(Periflex 2 、1958年発売) - ペリフレックス3のシャッター最高速を1/500秒に抑え、ファインダー対物レンズが交換できない普及版。 ペリフレックス3a(Periflex 3a 、1959年発売) - フィルム巻き上げがノブからレバー巻き上げに変更され、ピント合わせのスクリーンがスプリット式となった。巻き戻しは巻き上げレバーを前方に押し込んで行なう。フィルム圧板はガラス製。シャッター最高速は1/1000秒。 ペリフレックス3b(Periflex 3b 、1959年発売) - ペリフレックス3aの黒仕上げ版。またFP接点を備えた。 ペリフレックスゴールドスター(Periflex Gold Star 、1961年発売) - 普及版。ドイツ製横走り布幕フォーカルプレーンシャッター、イソクロンベータ(Isochron Beta )を採用しB、1〜1/300秒、MX接点にシンクロする。フィルム巻き上げはレバー巻き上げ。フィルム圧板は金属製。 インタープランA(Interplan A ) - ペリフレックスゴールドスターからピント合わせ機構を省略した普及版。外装デザインはペリフレックスそのものである。
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