ペットとしてのフェレット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:41 UTC 版)
「フェレット」の記事における「ペットとしてのフェレット」の解説
日本において本格的にペットとして認知され始めたのは1993年春、米国人のマイケル・E・コールマンが臭腺除去、避妊手術を施したマーシャルフェレットを輸入して日本に紹介を始めた頃と言われている。当初ペット流通業者の扱いは少なくペットショップミヤザワが取り扱いを主に行っていた。マイケル・E・コールマンは国際フェレット協会を設立し、フェレットの普及に努めた。獣医師の野村潤一郎もその活動に参加し、飼育書を執筆したり、テレビ番組「笑っていいとも!」に出演するなどして紹介を行った。その活動が実り1995年頃から一般的にも広く知られるようになった。国際フェレット協会は公的な機関ではなく、半ば動物輸入会社の性格を持つものであり、両氏の活動はマーシャルフェレットの宣伝活動でもあった。そのため現在でも日本ではマーシャルフェレットが1番のブランドとなっている。 フェレットの行動は、まるで成長しない子猫のようであり、一生活発で好奇心が強い。しかしフェレットは、一般的にネコよりも人間に懐き、飼い主との遊びを好む。 トイレのしつけや簡単な芸を覚えさせることも可能で、YouTubeなどの動画投稿サイトでは飼い主がフェレットに芸をさせている様子を撮影した動画が多数公開されている。 普段の鳴き声はあまり大きくなく、機嫌が良い時は「クックックッ」、機嫌が悪い時は「シャーッ」と鳴く程度である。また幼少の頃兄弟から引き離されるとさみしさのため「ブェ、ブェ」というベビ泣きと呼ばれる泣き声もあげる。いずれも小さな音であり、鳴き声によって隣家や隣室に迷惑をかけることはほとんどない。ただし、非常に驚いた時などは「キャン!」と犬が吠える程の大声で鳴くことが稀にある。 家畜用に品種改良されてきたため飼い主から離れたフェレットが自然界で生き延びることができる可能性は非常に低いと考えられている。また、ペットのフェレットは、発情期に体臭が非常に強くなったり、凶暴になることを嫌う飼い主が多いため、大手供給社のペットは去勢・避妊されている。このような理由から、逃げ出したフェレットが野生化して増え、群れを形成するという心配はないと考えられている。
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