プレーリー→リバティ
プレーリーは大草原を意味する。このクルマのもつ広がり、無限の可能性を象徴するネーミング。
初代は1980年8月に世に出た。ボクシーで背の高い4ドアのワゴン車で、後席用のドアは左右ともスライド方式だった。センターピラー(Bピラー)のないことが特徴でもあった。このため出入りは楽だった。3列シート、定員は最大8名。エンジンは1.5Lと1.8Lで、駆動方式はFF。RVシリーズと称するバリエーションがあり、のちに日本で定着するRVという用語を早くから取り入れていた。
85年9月、パートタイム4WD車を追加発売。このとき、マルチパーパスカーという表現を用いており、いわゆるMPVの特性をもったクルマであることをアピールした。
88年9月、フルモデルチェンジ、2代目に進んだ。新型のスタイリングは、ボンネット先端からルーフ前端までほぼ一直線としたことが新しかった。定員はタイプにより5、6、7、8名となった。エンジンは2L・4気筒の1機種で、4WDシステムはフルタイム型のアテーサに進化した。シャシーはブルーバードからの流用で、サイズ的には大型化した。90年9月、直4の2.4Lエンジン車を追加し、2本立てとなった。
95年8月、大がかりなマイナーチェンジがあり、ルックスが大きく変わった。ノーズはボクシーな形となり、リヤクォーターウインドウの形状も新しくなった。細かいところでは、ラゲッジネットやラゲッジルーム電源ソケットを新設したことが目新しかった。グレード名はジョイ(喜び、うれしさの意)とジョイLとなった。定員は5名と7名。運転席SRSエアバッグを標準化した。エンジンはSR20型2Lに一本化。
98年11月、モデル名をプレーリー・リバティとして新しく生まれ変わった。スタイリングは短いノーズをもつミニバンタイプとなり、トレンドに合わせた。リバティは英語で自由のこと。自由に多くの人と行動ができるクルマとして命名。エンジンは2L、ミッションはハイパーCVTと4速AT。5ナンバーサイズの5ドアワゴン、3列シートの定員7名というレイアウトだった。テールゲートはガラスハッチを採用。
99年10月、ハイウェイマスターGT4・4WD車を追加。2000年5月にも一部改良を行って、全車にISOFIX対応アンカーをオプション設定、NAVIエディションとハイウェイスター2をラインアップした。5ドア7人乗り。FF車はハイパーCVTとの組み合わせ、4WD車はL・NAVIエディション(CVT)を除いて4速AT、エンジンは2Lガソリンだけの設定。2001年5月のマイナーチェンジを機にプレーリーの名前がとれ、リバティとして1本立ちした。変更の大きな点は、助手席側のドアにオートスライド機構が付いたこと。エンジンをSR20DE型からQR20DE型に換装。もちろんフロントフェイスも一新。エンブレムもLマークからNISSANに変わった。ミッションは2WDとハイパーCVT、4WDとE-ATxの組み合わせ。MT仕様はない。
2002年1月、コールマンバージョンⅡを追加。9月には全車が超-低排出ガス車の認定を受けた。同時にエクステリア、インテリア関係で、フロントグリルのスモークめっき化、フルホイールカバー、ステアリングホイールの変更、インパネまわりの木目調柄の採用などを行った。さらに、アクティブヘッドレストの標準化、キセノンヘッドランプ、ビルトインジュニアシートのオプション設定もあった。
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