プシェミスル朝の断絶とヤン盲目王の即位とは? わかりやすく解説

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プシェミスル朝の断絶とヤン盲目王の即位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 18:19 UTC 版)

ルクセンブルク家によるボヘミア統治」の記事における「プシェミスル朝の断絶とヤン盲目王の即位」の解説

14世紀中東欧諸国では在来王家断絶し国外から新たな王家迎えられた。ボヘミア王国でも、プシェミスル朝最後の王ヴァーツラフ3世ポーランド王位兼ね、また一時ハンガリー王位にも就いていた)が1306年男子儲けないまま暗殺され家系断絶したボヘミア貴族等族)たちは新たな国王ドイツ諸侯から選んだが、ケルンテン公ハインリヒ6世ハプスブルク家オーストリアルドルフ3世による王位継承争いの後に、ルクセンブルク家から神聖ローマ皇帝ハインリヒ7世息子ヨハンヴァーツラフ3世の妹エリシュカの夫に迎えられヨハン1310年ボヘミア王ヤンとして即位した元来ルクセンブルク家ドイツ神聖ローマ帝国辺境の一諸侯であるルクセンブルク伯爵家であり、ドイツ諸侯ありながらフランス王封臣でもあった。ハプスブルク家勢力拡大快く思わないドイツ諸侯ハインリヒ7世皇帝選んだのはそのためだった事情ボヘミアでも同じで、貴族権力強くヤン王権大きく制約されていた。 一方でフランス語話しフランス文化染まったヤンにとってボヘミア東方辺境の地過ぎず統治には不熱心であったヤンボヘミア留守にし、イタリア遠征ローマ王獲得情熱注いだその間両目失明して「盲目王」と呼ばれた)。そのために多く費用費やしたが、その資金徴収する時のみ、ヤンボヘミア滞在したボヘミアオリジナル王冠もこの時に質に出された)。当然ながら、多く負担強いられることになった貴族民衆の不満は鬱積したヤンまた、ポーランド王位継承権主張してポーランド統一したヴワディスワフ1世短身王やその息子カジミェシュ3世大王抗争繰り広げた。ボヘミア・ポーランド間の紛争仲裁入ったのがアンジュー家出身ハンガリー王カーロイ・ローベルトである。伸張著しハプスブルク家対抗するために、ハンガリーアンジュー家)=ボヘミアルクセンブルク家)=ポーランドピャスト家)の3か国連合の必要性感じたカーロイは、ヤンカジミェシュ3世和解斡旋したその結果ヤンポーランド王位請求権放棄する見返りシレジア獲得した。これは同時にルクセンブルク家ハンガリーへの拡大の道を進めるものであったヤン娘婿であるフランス王太子ジャン(後のジャン2世善良王)を助けるために、1346年クレシーの戦い失明の身にもかかわらず出征し討ち死にした

※この「プシェミスル朝の断絶とヤン盲目王の即位」の解説は、「ルクセンブルク家によるボヘミア統治」の解説の一部です。
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