フビニ・スタディ計量とは? わかりやすく解説

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フビニ・スタディ計量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/23 05:29 UTC 版)

フビニ・スタディ計量(Fubini–Study metric)は、射影ヒルベルト空間上のケーラー計量である。つまり、複素射影空間 CPnエルミート形式を持つことを言う。この計量は、もともとは1904年と1905年にグイド・フビニ(Guido Fubini)とエドワード・スタディ英語版(Eduard Study)が記述したものであった。


  1. ^ Sakai, T. Riemannian Geometry, Translations of Mathematical Monographs No. 149 (1995), American Mathematics Society.
  2. ^ a b Paolo Facchi, Ravi Kulkarni, V. I. Man'ko, Giuseppe Marmo, E. C. G. Sudarshan, Franco Ventriglia "Classical and Quantum Fisher Information in the Geometrical Formulation of Quantum Mechanics" (2010), Physics Letters A 374 pp. 4801. DOI: 10.1016/j.physleta.2010.10.005
  3. ^ エンタングルメントを持たない状態のことをいう。


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フビニ・スタディ計量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 08:58 UTC 版)

射影空間」の記事における「フビニ・スタディ計量」の解説

この節では体 K は複素数体 C であるとする。Cn+1 ∖ {\displaystyle \setminus } {0} 上の (1,1)-型式 ω ~ = − 1 2 ∂ ∂ ¯ log ⁡ ( z 0 z ¯ 0 + ⋯ + z n z ¯ n ) {\displaystyle {\tilde {\omega }}={\frac {\sqrt {-1}}{2}}\partial {\bar {\partial }}\log(z_{0}{\bar {z}}_{0}+\cdots +z_{n}{\bar {z}}_{n})} は C× の作用不変であるので、CPn 上の (1,1)-型式 ω を誘導する。点 [1 : 0 : ... : 0] のまわり局所座標 [1 : w1 : ... : wn] でこれを展開して wi = 0 を代入すると ω | w = 0 = − 1 2d w id w ¯ i {\displaystyle \omega {\big |}_{w=0}={\frac {\sqrt {-1}}{2}}\sum dw_{i}\wedge d{\bar {w}}_{i}} となるので、ω に対応するエルミート型式 h はこの点で正値である、すなわちエルミート計量である。しかし ω、従ってそれに付随するエルミート型式ユニタリ群 U(n + 1) のCn+1 \ {0}への、従ってCPn への推移的作用不変であることから、h は CPn 上のエルミート計量定める。更に ω は定義から明らかに型式であるので、h はケーラー計量 (Kähler metric) である。この CPn 上の計量を フビニ・スタディ計量 (Fubini-Study metric) と呼ぶ。また、上の記述から射影空間 CPn はフビニ・スタディ計量に関して正則断面曲率が正の定曲率を持つ多様体である事がわかる。

※この「フビニ・スタディ計量」の解説は、「射影空間」の解説の一部です。
「フビニ・スタディ計量」を含む「射影空間」の記事については、「射影空間」の概要を参照ください。

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