フェロー
フェローは、英語で新しいアイツ、気の合う仲間、相棒を意味する。クルマがよき仲間となることを願って命名した。1号車は1966年11月に世に出た。ダイハツ初の軽乗用車だった。角張ったスタイリングの2ドア車で、水冷2ストローク2気筒・356cc・23psエンジンをフロントに置き、4速MT(コラム)により後輪を駆動した。最高速100km/h。ヘッドランプが角2灯であるのが特徴たった。スーパーデラックスの東京店頭渡し価格は38万5000円。67年2月、スタンダードを発売、性能的にはスーパーデラックスと変わらず、32万円だった。10月に内外装と安全に関する変更を行った。
68年6月、SSを発売。高性能軽乗用車のブームに合わせたもので、最高出力32ps、フロアタイプの4速MTで最高速115km/hと0→400m加速21.2秒を公称した。タコメーター、ブラックのインテリア、セミバケットシートなどで特装していた。東京店頭渡し価格は36万5000円。
69年7月、マイナーチェンジとともにカスタムを追加、4車型がそろった。カスタムは豪華装備の最高級車で、26psエンジンを載せ、メーカー標準仕様価格は38万8000円だった。
70年4月、フルモデルチェンジで、ネーミングはフェローMAXとなった。MAXのサブネームが付いたのは、性能、居住性など、すべての面で従来の軽乗用車になかった最高のものを目標に設計し、maximum(最高)の頭の部分を車名として取り入れたもの。最大の変更点はFF駆動となったことだが、2ドアで角2灯のヘッドランプは旧型と同じだった。エンジンは水冷・2ストローク2気筒・356cc・33psで、カスタムとパーソナルの2グレードがあった。メーカー標準仕様価格は38万円と36万5000円。7月、スーパースポーツ発売、40psのハイパワーエンジンを載せて、価格は39万8000円。10月、スポーツを追加、40psエンジンで39万円。同時に33psエンジン搭載のハイカスタムも発売した。価格は39万5000円。ミッションはいずれも4速MT(フロア)だった。
71年8月、ハードトップをラインアップした。軽初であり、2ドアでセンターピラーがなかった。TL、GL、SL、GXLなどのグレードを設け、東京店頭渡し価格は41万9000円から47万2000円。従来型も併売した。ハードトップは丸2灯ヘッドランプで、小径のフォグランプと組み合わせていた。72年3月にセダンとハードトップのマイナーチェンジ実施。10月、4ドアセダンを追加した。
73年5月、エンジン、足まわりを改善。10月には内外装の変更を行った。
76年5月。新規格の550cc・4ストローク・28psエンジンを載せた新MAX550を発売した。スタイルは2ドアと4ドアのセダン、ハードトップは廃止。77年7月、ボディを100mm拡幅し、室内長も30mm広げたモデルにMAX・CUOREと命名した時点で、フェローという名前が消えた。
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