フィラデルフィア郊外交通
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 09:28 UTC 版)
「PCCカー (南東ペンシルベニア交通局)」の記事における「フィラデルフィア郊外交通」の解説
フィラデルフィア郊外へ向かう路面電車(インターアーバン)、通称レッド・アロー・ライン(Red Arrow Lines)を運営していたフィラデルフィア郊外交通(PST)は、第二次世界大戦前はブリル製の路面電車車両を積極的に採用しており、1940年にはPCCカーに類似したブリルライナーの郊外仕様車両を10両購入していた。だが、他都市への販売不振の結果ブリルが鉄道車両製造から撤退したため、戦後の車両増備はセントルイス・カー・カンパニーが製造したPCCカーで賄う事となった。 車体はサンフランシスコ市営鉄道を始め各社に導入された両運転台式PCCカーと同型で、片運転台よりも長い15,367 mm(50 ft 5 in)の車体長を有し、乗降扉は車体両側面の左右に設置されていた。一方、郊外路線での高速運転に対応するため、車輪はPCCカーの標準である弾性車輪ではなく一体圧延車輪を採用し、電動機の出力も55.9 kw(75 HP)に増強され、最高速度112.7 km/h(70 mph)での運転が可能であった。前面下部には連結器が設置されていた。 利用客の増加に対応するため1949年に14両(11 - 24)が製造された後、公営化を経て、川崎重工業製の郊外路線向け車両である100形への置き換えが完了する1982年まで使用された。廃車後は一部の車両が博物館に保存されている。 製造年総数軌間編成運転台備考・参考1949 14両(11-24) 1,581mm 単車 両運転台 全長全幅全高着席定員最大定員15,367mm50ft 5in ? 3,048mm10ft 58人 ? 重量最高速度電動機電動機出力車両出力19.28t42,500lbs 112.7km/h WH 1433B 55.9kw 223.6kw
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