フィアンセ

品種登録データベース

フィアンセ【ﾌｨｱﾝｾ】（草花類）

	登録番号	第5459号
	登録年月日	1997年 3月 7日
	農林水産植物の種類	りんどう
	登録品種の名称及びその読み	フィアンセ 　よみ：ﾌｨｱﾝｾ
	品種登録の有効期限	15 年
	育成者権の消滅日	2002年 3月 8日
	品種登録者の名称	高橋重光
	品種登録者の住所	山形県尾花沢市大字原田４２
登録品種の育成をした者の氏名	高橋重光
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は，桃色と白色のササ系りんどうを交配して選抜，育成されたものであり，内面上部が鮮紫ピンク色の花と緑白色の花が混在する切花向きの極晩生種である。 　植物体の形状は直立性，草丈は120～159cmである。茎の直径は 3.0～4.9mm，横断面の形状は円形，茎上部の色は淡緑，下部の色は緑，上部及び下部の着色程度は中，１節側枝発生数は9～12，位置は上部～中部，2節以上の側枝発生数は 1～ 6,位置は中部～下部である。葉長は7.0～9.9cm，葉幅は3.0～3.9cm，葉身の形状は広披針形，葉表面の色は緑，裏面の色は淡緑，表面及び裏面の着色程度は無である。花房のつき方は茎頂～下位節に群生，開花の順序は全体一斉，頂部の着花数は5～8，茎当たりの総花数は70～89である。花冠の形状は鐘形，長さは3.0～3.9cm，直径は1.6 ～1.9cm，先端の直径は3.0～3.9cm，転回は外反転，花冠内面上部の色は鮮紫ピンク（JHS カラーチャート8904）と緑白（同3701）,内面中部の色は淡紫ピンク（同8902)と淡黄緑（同　3303），外面の色は紫ピンク(同8903）と緑白（同3701），内面上部の斑点は少，色は穏緑（同3712）と黄味緑（同3710），内面中部は中，色は濃紫（同8608）と黄味緑(同3710），外面の斑点は無，縞模様の有無は有，色は淡褐と黄緑である。花冠裂片の長さ及び幅は10～11mm，形状はⅣ型，がくの裂片数は5，がく片の形状は狭披針形，そろいは不斉，がく筒の形状は筒状である。開花期は極晩生で，育成地（山形県尾花沢市）における開花期　は10月下旬である。 　「那須の乙女」と比較して，葉身の形状が広披針形であること，花冠内面上部の色が鮮紫ピンクと緑白であること，花冠外面の色が紫ピンクと緑白であること，花冠外面に縞模様があること等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は，出願者が昭和60年に桃色のササ系りんどうと白色のササ系りんどうを交配し得られた実生株の中から１茎の中に桃色と白色の花が混在する株を選抜し，以後，自殖を繰り返しながら選抜，固定を図り，平成３年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 　なお，出願時の名称は「ワルツ」であった。