フィアンセの駆け落ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 02:54 UTC 版)
「ヘンリー・チャップリン (初代チャップリン子爵)」の記事における「フィアンセの駆け落ち」の解説
その彼にも恋心を抱く女性がいた。その相手はアングルシー侯爵家令嬢フローレンス・パジェットといい、彼女を巡って学友の第4代ヘイスティングズ侯爵と争った。フローレンスは第2代アングルシー侯爵(英語版)の息女で、初代アングルシー侯爵陸軍元帥を祖父に持つ。彼女はその小柄な美貌から「ポケット・ヴィーナス(Pocket Venus)」の呼び声ある女性であった。チャップリンはフローレンスを連れ立って舞踏会やダービー観戦に赴くようになり、二人が結婚するのも時間の問題であると噂された。やがてフローレンスは彼を選び、1864年に二人は婚約を発表した。 しかし結婚式も直前となった時期、花嫁はオックスフォード街にウェディング用品を買い足しに出かけたが、この時に前代未聞の事件が起こった。彼女は店舗に入ると別のドアから店を抜けて、馬車に乗り込み教会へと向かい、そのままヘイスティングズ侯爵と結婚したのである。 翌日、フローレンスは彼に結婚と謝罪を告げる手紙を送っている。この仕打ちに大きなショックを受けるとともに、チャップリンは面目を失った。失意のチャップリンは友人とインドに傷心旅行へと旅立ったが、この旅行中に友人フレデリック・ジョンストン(英語版)から嗾けられて本気で競馬に打ち込む決心をしたという。
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