フィアンケットとは? わかりやすく解説

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フィアンケット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/22 07:55 UTC 版)

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フィアンケットの例

フィアンケット (イタリア語:fianchetto) とは、チェスで、ナイトの前のポーンを1マスか2マス進め、ナイトのすぐ上にビショップを配置することである。「フィアンケットを組む」「フィアンケットする」といった使われ方をする。なお、フィアンケットはイタリア語由来であり、文字通りの意味としては「側面」を表すfiancoに指小辞がついたものであり、英語のチェス用語としてもイタリア語をそのまま使う。

概説

フィアンケットを組む利点の一つは、ビショップの利きが良くなることである。盤面において最長の a1-h8 または a8-h1 ダイアゴナルにビショップを配置することにより、より多くのマスを支配することができる。しかし、そのビショップが失われてしまうと、ポーンを進めている分だけ守りは弱くなり、敵に付け入る隙を与えてしまう。これは特にキングサイドで深刻になる。したがって、フィアンケットに使ったビショップの交換は熟慮の上で行わなければならない。

右図では3種類のフィアンケットが示されている。

<右下>白のキングサイドでは、ポーンを1マスだけ進める最も一般的なフィアンケットが組まれている(レギュラー・フィアンケット)。シシリアンドラゴンピルツ・ディフェンスベノニ・ディフェンスベンコー・ギャンビット等、様々なオープニングでこの形が出現する。

<左上>黒のクイーンサイドではポーンが2マス進んでいるが、これはロング・フィアンケットと呼ばれる。キングス・インディアンで見られることがある。

<左下>白のクイーンサイドのビショップは3ランクまで出ている。これを拡張フィアンケットエクステンデッド・フィアンケット)と呼ぶことがある。このビショップは f8 を狙っており、黒がeポーンを突くことを防いでいる。もしeポーンを進めてしまった場合、ビショップ交換が起こり、黒はキャスリングの権利を失うからである。フレンチ・ディフェンスクイーンズ・インディアンなどで見られることがある。




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