ボトヴィニク・ヴァリエーション: 5...dxc4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/25 22:11 UTC 版)
「セミ・スラヴ・ディフェンス」の記事における「ボトヴィニク・ヴァリエーション: 5...dxc4」の解説
この変化は極めて複雑であり、ある変化においては30手を超えてもまだ序盤の理論が続いている。黒は5... dxc4としてポーンを取る。白はセンターを6. e4として支配し、黒は6... b5としてポーンを守る。ボトヴィニク・ヴァリエーションのメインラインは、7. e5 h6 8. Bh4 g5 9. Nxg5 hxg5 10. Bxg5 Nbd7のように続く。白はポーン1つというおまけ付きでピースを取り返したが、黒はすぐに展開を完了し、動的な代償を得る。一方白の課題はより難しい。白は白マスビショップをフィアンケットし、キングサイドにキャスリングする。一方黒はc5、Qb6といった手を指し、クイーンサイドにキャスリングし、センターあるいはどちらかのサイドで攻撃を行える。結果として、複雑なゲームになる。この序盤はミハイル・ボトヴィニクにより1945年のソ連対アメリカのラジオ・マッチでのアーノルド・デンカー戦で導入された。今日では、白番でアレックス・イェルモリンスキーが素晴らしい戦績を挙げており、アレクセイ・シロフが黒番での第一人者である。この変化はボトヴィニクの名前が付いているにもかかわらず、ボトヴィニクはこの変化を指したことで知られる最初の人物ではない。クラウス・ユンゲが実際の発明者であると信じられている。
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