世界チェス選手権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/12 10:09 UTC 版)
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   世界チェス選手権(せかいチェスせんしゅけん、World Chess Championships)は、チェスにおける世界最高プレーヤーを決めるトーナメントである。
方式
現行の大会は2年周期で開催されている。出場する選手は現世界選手権者と、1.FIDE主催の主要大会の決勝進出者 2. FIDE世界ランキングの上位者 3. 主催者推薦選手からなる挑戦者候補8名である。挑戦者候補8名が2回戦総当りのラウンドロビン方式トーナメントを戦い、成績最優秀者が現世界選手権者と選手権試合を行う。
選手権試合は連続する19日間で途中に5回の休養日を挟みながら1日に1試合が行われ、最大14試合を戦う短期集中開催である。持ち時間は40ムーブ(先手後手が各40手指了まで。以下同様)まで120分、40ムーブ終了後に各自60分追加される。61ムーブからは20ムーブごとに各自15分追加され、さらに1ムーブごとに30秒が加算されるフィッシャークロックルールとなる。対局に勝利すれば勝ち点1、引き分けの場合は両対局者が勝ち点0.5点を得、対局者の一方が勝ち点7.5点以上を得た時点で選手権の決着となり、勝者が新たな世界選手権者となる。
第14戦を終了して7対7の引き分けとなったときは、翌日にタイブレークを行う。タイブレークはまず最大4試合の早指し戦で争われる。持ち時間は初手から各25分に1手10秒加算のフィッシャークロックルールで行われ、先に勝ち点2.5点以上を獲得した者が選手権者となる。この早指し戦が2対2の引き分けとなったときは、さらに2試合を1セットとした超早指し戦を、サドンデス形式で最大5セット行って勝者を決する。持ち時間は各5分に1手3秒が加算されるフィッシャークロックルールであり、1セットで勝ち点1.5点以上を得た者が出た場合そこで決着とし、セットの勝者が選手権者となる。この超早指し戦も5セット連続で1対1の引き分けとなった場合は、1試合限りのハルマゲドンマッチを行い、勝者が選手権者となる。この対局の持ち時間は先手5分後手4分(60ムーブ終了後1手ごとに3秒加算)と先手有利の条件だが、代わりにこの対局では引き分けを後手の勝利として取り扱い、後手番の不利を埋め合わせている。
歴史
それまでの世界チェス選手権は非公認大会であったが、公式の世界選手権は1886年からであった。しかしFIDEとPCAとの対立で分裂。1993年から13年間、別々の世界選手権が開催されたが、現在は1つに統一されている。
歴代チェスチャンピオン
公式チャンピオン (1886–1993)
| # | 名前 | 年 | 国 | 年齢 | 
|---|---|---|---|---|
| 1 | ヴィルヘルム・シュタイニッツ | 1886–1894 |  オーストリア=ハンガリー帝国 (ボヘミア)  アメリカ | 50–58 | 
| 2 | エマーヌエール・ラスカー | 1894–1921 |  ドイツ帝国  ドイツ | 26–52 | 
| 3 | ホセ・ラウル・カパブランカ | 1921–1927 |  キューバ | 33–39 | 
| 4 | アレクサンドル・アレヒン | 1927–1935 1937–1946 |  フランス  ソビエト連邦 | 35–43 45–54 | 
| 5 | マックス・エーワ | 1935–1937 |  オランダ | 34–36 | 
| 6 | ミハイル・ボトヴィニク | 1948–1957 1958–1960 1961–1963 |  ソビエト連邦 (RSFSR) | 37–46 47–49 50–52 | 
| 7 | ワシリー・スミスロフ | 1957–1958 |  ソビエト連邦 (RSFSR) | 36 | 
| 8 | ミハイル・タリ | 1960–1961 |  ソビエト連邦 (ラトビアSSR) | 24 | 
| 9 | チグラン・ペトロシアン | 1963–1969 |  ソビエト連邦 (アルメニアSSR) | 34–40 | 
| 10 | ボリス・スパスキー | 1969–1972 |  ソビエト連邦 (RSFSR) | 32–35 | 
| 11 | ボビー・フィッシャー | 1972–1975 |  アメリカ | 29–32 | 
| 12 | アナトリー・カルポフ | 1975–1985 |  ソビエト連邦 (RSFSR) | 24–34 | 
| 13 | ガルリ・カスパロフ | 1985–1993 |  ソビエト連邦 (アゼルバイジャンSSR)  ロシア | 22–30 | 
| クラシカル (PCA) 世界チャンピオン (1993–2006)
 
 | FIDE 世界チャンピオン (1993–2006)
 
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統一チャンピオン (2006–現在)
| # | 名前 | 年 | 国 | 年齢 | 
|---|---|---|---|---|
| 14 | ウラジーミル・クラムニク | 2006–2007 |  ロシア | 31–32 | 
| 15 | ヴィスワナータン・アーナンド | 2007–2013 |  インド | 38–43 | 
| 16 | マグヌス・カールセン | 2013–2023 |  ノルウェー | 22–32 | 
| 17 | 丁立人 | 2023–2024 |  中国 | 30-32 | 
| 18 | グケシュ・ドマラジュ | 2024–現在 |  インド | 18- | 
関連項目
固有名詞の分類
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