ピーター・ハミルとは? わかりやすく解説

ピーター・ハミル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 21:50 UTC 版)

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ピーター・ハミル
Peter Hammill
ピーター・ハミル(2008年)
基本情報
出生名 Peter Joseph Andrew Hammill
生誕 (1948-11-05) 1948年11月5日(72歳)
出身地 イングランド ロンドン イーリング
ジャンル プログレッシブ・ロックアート・ロックエクスペリメンタル・ロックニュー・ウェイヴサイケデリック・ロック
職業 ミュージシャン
担当楽器 ボーカルギターピアノキーボード
活動期間 1968年 -
レーベル カリスマ、S-Type、ヴァージン、Naive、Foundry、Enigma、Fie!
共同作業者 ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター
公式サイト www.sofasound.com

ピーター・ハミル英語: Peter Hammill1948年11月5日 - )は、イギリスシンガーソングライター詩人ギタリストピアノ奏者キーボード奏者マルチ·インストゥルメンタリスト

プログレッシブ・ロック・バンド、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターの創設者としても知られる。

来歴について

  • 1967年:クリス・ジャッジ・スミスとヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター(以下、VDGG)を結成。
  • 1969年:VDGG解散。レコード会社の要請により、VDGGのメンバーを集めてソロ・アルバム制作、後にVDGG名義の『エアゾール・グレイ・マシーン』となる。VDGG再結成。
  • 1971年:ファースト・ソロ・アルバム『フールズ・メイト』録音。VDGG以前に作曲されていたが、VDGGにふさわしくないとされていた曲を中心に構成されており、VDGGのアウトテイク的性格が強い。
  • 1972年:VDGG解散。バンド解散中に『カメレオン・イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・ナイト』『ザ・サイレント・コーナー・アンド・ジ・エンプティ・ステージ』『イン・カメラ』を録音。
  • 1974年:『ネイディアーズ・ビッグ・チャンス』録音。これがきっかけでVDGG再結成。
  • 1978年:VDGG解散。これ以降ソロ活動が中心となる。サウンドも打ち込み多重録音が多くなる。
  • 1981年:『シッティング・ターゲッツ』録音。ツアーのためにKグループを結成。同編成で『Enter K』『Patience』、ライブ『ザ・マージン/ライヴ』を録音。
  • 1986年:『スキン』録音。再び打ち込み多重録音が多くなる(ただし、途中キーボード弾き語り作品『アンド・クローズ・アズ・ディス』がある)。
  • 1991年エドガー・アラン・ポーの小説『アッシャー家の崩壊』を基にしたロック・オペラ『The Fall Of The House Of Usher』を、台本:クリス・ジャッジ・スミス、作曲:ハミルで制作。
  • 1993年:久しぶりにバンド編成(ハミル、ジョン・エリス(ギター)、ニック・ポッター(ベース)、マニー・エライアス(ドラム)、デヴィッド・ジャクソン(サックス、フルート))で『The Noise』を録音。ツアーのために同編成からエリスとジャクソンが抜け、スチュアート・ゴードン(ヴァイオリン、ギター)が加わった状態でザ・ノイズ・バンドを結成。ライブ『There Goes The Daylight』を録音。
  • 1994年:『Roaring Forties』録音。演奏はザ・ノイズ・バンドだが、ジャクソン参加、ポッター不在の曲もある。ツアーのためにphカルテット(phQ)を結成。
  • 1996年:『クロス・マイ・ハート』録音。演奏はphカルテット
  • 1997年:『Everyone You Hold』録音。これ以降断片的にエライアス、ジャクソン、ゴードンがゲスト参加する以外は全てハミルが楽器を演奏している。

   ガイ・エヴァンス&ピーター・ハミルでライブ。ここではVDGGとしても演奏している。

  • 2003年:この年の暮れ、心臓発作で倒れるが大事には至らず。
  • 2004年:VDGG再結成。
  • 2006年:『シンギュラリティ』録音。全ての楽器をハミルが演奏している。
  • 2009年:『Thin Air』録音。
  • 2012年:『Consequences』録音。

ソロ活動中のバンドについて

ハミルはVDGG以外にもツアーのために幾つかバンドを結成している。

Kグループ(K Group)(1981年〜1984年)

  • K / ピーター・ハミル(Peter Hammill) - ボーカル、ギター、ピアノ
  • Fury / ジョン・エリス(John Ellis) - ギター
  • Mozart / ニック・ポッター(Nic Potter) - ベース
  • Brain / ガイ・エヴァンス(Guy Evans) - ドラム

この編成で『Enter K』『Patience』、ライブ『ザ・マージン/ライヴ』を録音している。

ザ・ノイズ・バンド(The Noise Band)(1993年)

  • ピーター・ハミル(Peter Hammill) - ボーカル、ギター
  • Hooly / スチュアート・ゴードン(Stuart Gorrdon) - ヴァイオリン、ギター
  • Mozart / ニック・ポッター(Nic Potter) - ベース
  • Max / マニー・エライアス(Manny Elias) - ドラム

この編成でライブ『There Goes The Daylight』『Roaring Forties』を録音している。

phカルテット(phQ)(1994年)

  • ピーター・ハミル(Peter Hammill) - ボーカル、ギター
  • Jaxon / デヴィッド・ジャクソン(David Jackson) - サックス、フルート
  • Hooly / スチュアート・ゴードン(Stuart Gorrdon) - ヴァイオリン
  • Max / マニー・エライアス(Manny Elias) - ドラム

この編成でのツアーはベース不在。

この編成で『Roaring Forties』(ハミルがキーボードも演奏)、『クロス・マイ・ハート』(ハミルがベース、キーボードも演奏)を録音している。

この3人は『Everyone You Hold』以降のほとんどのアルバムに断片的に参加している(ただし、一緒にではない)。

ディスコグラフィについて

ソロ

スタジオ・アルバム

  • 『フールズ・メイト』 - Fool's Mate (1971年)
  • 『カメレオン・イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・ナイト』 - Chameleon In The Shadow Of The Night (1973年)
  • 『ザ・サイレント・コーナー・アンド・ジ・エンプティ・ステージ』 - The Silent Corner And The Empty Stage (1974年)
  • 『イン・カメラ』 - In Camera (1974年)
  • 『ネイディアーズ・ビッグ・チャンス』 - Nadir's Big Chance (1975年)
  • 『オーヴァー』 - Over (1977年)
  • 『ザ・フューチャー・ナウ』 - The Future Now (1978年)
  • 『pH7』 - pH7 (1979年)
  • 『ア・ブラック・ボックス』 - A Black Box (1980年)
  • 『シッティング・ターゲッツ』 - Sitting Targets (1981年)
  • Enter K (1982年)
  • Patience (1983年)
  • Loops And Reels (1983年) ※3曲以外インストゥルメンタル
  • 『スキン』 - Skin (1986年)
  • 『アンド・クローズ・アズ・ディス』 - And Close As This (1986年)
  • 『イン・ア・フォーリン・タウン』 - In A Foreign Town (1988年)
  • 『夢見』 - Out Of Water (1990年)
  • The Fall Of The House Of Usher (1991年) ※1999年にバッキングトラック、自身のボーカルを差し替えて再発
  • Fireships (1992年)
  • The Noise (1993年)
  • Roaring Forties (1994年)
  • Sonix (1996年) ※1曲以外インストゥルメンタル
  • 『クロス・マイ・ハート』 - X My Heart (1996年)
  • Everyone You Hold (1997年)
  • This (1998年)
  • None Of The Above (2000年)
  • Unsung (2001年) ※Hammill/Sonix名義。インストゥルメンタル
  • 『ホワット、ナウ?』 - What, Now? (2001年)
  • Clutch (2002年)
  • Incoherence (2004年)
  • 『シンギュラリティ』 - Singularity (2006年)
  • Thin Air (2009年)
  • Consequences (2012年)
  • 『OTHER WORLD』 - Other World (2014年) ※with Gary Lucas
  • ...All That Might Have Been... (2014年)
  • From the Trees (2017年)
  • In Translation (2021年)

ライブ・アルバム

  • 『ザ・マージン/ライヴ』 - The Margin (1985年) ※『The Margin +』として2002年にテイク増量で再発
Kグループとして
  • Room Temperature (1990年)
ニック・ポーター(b)、スチュアート・ゴードン(vln)がサポート
  • There Goes The Daylight (1993年)
ザ・ノイズ・バンドとして
  • The Peel Sessions (1995年) ※1974年、1977年、1979年、1988年録音
1977年テイクにはグレアム・スミス(vln)がサポート
  • Typical (1999年) ※1992年録音
  • Veracious (2006年) ※1999年、2001年、2004年録音
スチュアート・ゴードン(vln)がサポート
  • Pno Gtr Vox (2011年)
  • Pno, Gtr, Vox BOX (2012年)

コンピレーション・アルバム

  • 『ザ・ラヴ・ソングス』 - The Love Songs (1984年)※原曲にオーバーダビング、再録音等をしている
  • The Storm (Before The Calm) (1993年)
  • The Calm (After The Storm) (1993年)
  • Offensichtlich Goldfisch (1993年) ※原曲にドイツ語ボーカルを差し替えている
  • After The Show (1996年)
  • The Thin Man Sings Ballads (2002年)

シングル

  • "Red Shift Part 1" / "Red Shift Part 2" (1973年)
  • "Birthday Special" / "Shingle Song" (1975年) ※Rikki Nadir名義
  • "Crying Wolf" / "This Side Of The Looking Glass" (1977年)
  • "If I Could" / "The Future Now" (1978年)
  • "The Polaroid" / "The Old School Tie" (1979年) ※A面:Rikki Nadir名義
  • "My Experience" / "Glue" (1981年)
  • "Paradox Drive" / "Now More Than Ever" (1982年)
  • "Film Noir" / "Seven Wonders" (1983年)
  • "Just Good Friends" / "JGF Instrumental" (1985年)
  • "Painting By Numbers" / "You Hit Me Where I Live" (1986年)

バンド・グループ

ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター

ガイ・エヴァンス & ピーター・ハミル

  • Spur Of The Moment (1988年) ※インストゥルメンタル
  • The Union Chapel Concert (1997年) ※VDGG名義での「Lemmings」を収録している。

ロジャー・イーノ & ピーター・ハミル

主なセッション参加作品について

  • コリン・スコット : 『コリン・スコット』 - Colin Scot (1971年) ※バッキング・ボーカル
  • レ・オルメ : 『フェローナとソローナの伝説』 - Felona E Sorona (1973年) ※英語詞
  • ロバート・フリップ : 『エクスポージャー』 - Exposure (1979年) ※ボーカル
  • ピーター・ガブリエル : 『ピーター・ガブリエル IV』 - Peter Gabriel IV (1982年) ※バッキング・ボーカル
  • ミゲル・ボセ : Bandido (1984年) ※作詞
  • アリーチェ : 『雨の中の太陽』 - Il Sole Nella Pioggia (1989年) ※共作、ボーカル
  • ニック・ポッター : The Blue Zone (1990年) ※ギター
  • クリス・ジャッジ・スミス : Democrazy (1991年) ※1967年〜1977年録音。ギター、ベース、ハーモニウム、バッキング・ボーカル
  • ピーター・ガブリエル : 『US』 - Us (1992年) ※バッキング・ボーカル
  • ストラングラーズ : 『ストラングラーズ&フレンズ』 - The Stranglers And Friends: Live In Concert (1995年) ※1980年録音。ボーカル
  • AYUO : 『ユーラシアン・ジャーニー』 - Songs From A Eurasian Journey (1997年) ※ボーカル
  • Saro Cosentino : Ones And Zeros (1997年) ※共作、ボーカル
  • デヴィッド・クロス : 『エグザイルズ』 - Exiles (1997年) ※ボーカル
  • Huschke : Alien Diary (1998年) ※共作、ボーカル
  • ジャッジ・スミス : Curly's Airships (2000年) ※ボーカル
ハミル、ヒュー・バントンデヴィッド・ジャクソン、ジョン・エリス、アーサー・ブラウン等参加。
  • AYUO : 『Earth Guitar - 千の春の物語』 - Earth Guitar - 1000 Springs And Other Stories (2002年) ※ナレーション
  • PFM : 『ライヴ・イン・ジャパン 2002』 - Live In Japan 2002 (2002年) ※ボーナス曲でボーカル

関連項目

外部リンク


ピーター・ハミル

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ガラスの仮面」の記事における「ピーター・ハミル」の解説

フランス人。亜弓に興味覚え、彼女に付きまとう自称専属カメラマン。亜弓の目の異変に気づき、彼女に手術勧める頓挫以後弱視となった彼女のサポートにまわる。亜弓の目の異変に気がついた芸能記者をまくため、時には亜弓の恋人役も買って出るが、実は本気で彼女のことが好き。

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