ビデオ映像の発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 14:59 UTC 版)
「京都小学生殺害事件」の記事における「ビデオ映像の発見」の解説
12月24日には捜査本部は、犯人は普段から眼鏡を掛けている可能性が高い、との見方を強めている。これは児童らの証言で「サングラスをつけていた」「黒縁の眼鏡だった」「普通の眼鏡だった」などといった違いはあるものの、いずれにしても眼鏡のようなものを掛けていたとみられること、更にサングラスであったとしても、帽子や衣類を捨てている中でサングラスだけを遺留していないのは却って不自然であるためだった。 また、これらの証言のように、児童らは犯人の顔をはっきりと見ており、顔を隠していなかったことも25日までにはわかった。公園に落ちていた目出し帽は、顔から口にかけて大きな穴が開いている特殊なもので、内側からは数本の毛髪が採取されたため、科学捜査研究所に血液型の鑑定が依頼されている。目出し帽のほか、パーカーやズボンからのものも含め十数本の毛髪が見つかり、のちにOの血液型であるB型と一致した。 更に28日までの調べで、事件の2日前の12月19日、宇治市内のホームセンターで、遺留品と同種の木製の鞘が付いたナイフ、園芸用殺虫剤、缶入り塗料を購入した男がいたことも判明。店内にあった防犯カメラにもこの男は映っていたが、このビデオテープの映像は不鮮明で、当初は「男であることは判断できるが、子供のようにも青年のようにも見える」、29日までには「細身の中学生風」という見解が出された。映像の男はややうつむき加減で、現代風の細面、髪はストレートで、眼鏡はかけていなかった。 12月31日に、捜査員はAの遺族宅を訪ねてこのビデオ映像から作成した写真を見せ、「この男が犯人じゃないかと思います」と説明している。このときにAの父親は、初めて目の当りにした犯人に「言葉では言い表せないような猛烈な憎しみと憤り」が込み上げた一方、「警察の捜査が徐々に犯人に迫り始めた感触」を初めて感じたという。
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