ヒット作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 06:54 UTC 版)
テルグ語映画は商業スタンスの一貫した映画産業として知られており、そのスタンスはインドの商業映画に多大な影響を与えた。テルグ語映画は莫大な収益を生み出す産業であり、その割合はテルグ語圏の国内総生産の1%を占めている。1992年にK・ラガヴェンドラ・ラオ(英語版)が製作した『ならず者の婿殿』は、テルグ語映画として初めて1億ルピーの興行収入を記録した。 2006年公開の『Bommarillu』は72枚のコピーフィルムが各国で上映され、好評を得た同作のフィルムは最終的に100巻作成された。同作は公開初週に5000万ルピーの興行成績を収め、アメリカでは6大都市で上映され、公開4日以内に7万3200ドルの興行収入を記録している。アメリカでは在米インド人6万5000人が同作を鑑賞し、3000万ルピーの収益を上げている。同作の累計興行収入は2億5000万ルピー(海外興行収入は3500万ルピー)を記録し、当時のテルグ語映画で最高額の興行収入となった。この成功を受け、同作はタミル語、ベンガル語、オリヤー語、ヒンディー語でリメイクされている。同年公開の『Pokiri』も興行的な成功を収め、その後2年間の間にヒンディー語、タミル語、カンナダ語でリメイクされ、国際インド映画アカデミー賞(英語版)で上映されている。 2009年公開の『マガディーラ 勇者転生』は批評家から高く評価され、海外興行収入7億8100万ルピーを記録するなど最も成功したテルグ語映画の一つに挙げられている。2011年公開の『Dookudu』はアメリカでは79スクリーンで上映され、ロサンゼルス・タイムズは「前代未聞の最大のヒット」と批評した。同作はインド北部、東部、西部地域の21都市でも上映された。最終的な興行収入は10億ルピーを記録している。同年公開の『Anaganaga O Dheerudu』はウォルト・ディズニー・ピクチャーズとの共同製作作品となり、同社が南インド映画に初めて参入した。 2012年公開の『マッキー』は、吹替版も含めて12億5000万ルピーの興行収入を記録した。2013年公開の『Attarintiki Daredi』は公開3週間の海外興行収入7億9800万ルピーを記録し、当時のテルグ語映画最大の海外興行収入となった。2014年公開の『1: Nenokkadine』『Aagadu』は、同年公開のボリウッド映画『クリッシュ(英語版)』『Kick』と並び、アメリカでの公開初週末の興行記録を樹立した。デジタル技術や特殊効果などの技術発展に伴い、テルグ語映画の技術水準は格段に向上し、これらの特殊効果を多用した『マガディーラ 勇者転生』『Arundhati』『マッキー』『Damarukam』などのブロックバスター作品を生み出した。 2015年公開の『バーフバリ 伝説誕生』は特殊効果、プロダクションデザイン、叙事詩的内容、バックグラウンドスコアが批評家から高く評価された。同作は当時最も成功したインド映画となり、累計興行収入65億ルピーを記録して南インド映画最大のヒット作となり、ヒンディー語吹替版が製作された非ヒンディー語映画として初めて10億ルピーの興行収入を記録し、さらに当時最大の興行収入を記録したテルグ語映画となった。また、サターンファンタジー映画賞にもノミネートされている。
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