パーティションの制限
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/26 00:10 UTC 版)
「パーティション」の記事における「パーティションの制限」の解説
Unix系 物理パーティションとしては1ディスク当り7つ(実質6つ)であり、仮想パーティションの場合、それぞれのLVMの上限によるが、1仮想ディスク (VG) に対して256-1024程度となっている。仮想パーティションにて作成できるパーティション総数は、Linuxのディストリビューションによって上限がかけられる場合がある。 実際の仕様では、Linuxで採用されているVERITAS社(HP-UX互換)互換LVMにおいては、ソフトウェア的な制限は256(HP-UX11.0ベースのため、1024にはなっていない)となっている。 Windows系 BIOSを基準としたPC/AT互換機においては、ベースのIBM機の制限が残っており、基本パーティションは、1つのハードディスクに合計4個しか作成できない。これは、ハードディスク先頭セクタに配置されているマスターブートレコード (MBR) 内のパーティションテーブルが、4個の領域分しか無いからである。 また、1ドライブ当たりの最大容量は、2TiBとなっており、その定義可能な値の上限から、1パーティションの最大値も、先頭から、この上限にあたる2TiBである。 拡張パーティションは、1つのハードディスクに1つだけ作成できる、特殊な基本パーティションである。ここにドライブレターが割り当てられることは無く、直接データを保存することも出来ない。論理パーティションを入れるためだけの、いわば容器のようなものである。 論理パーティションは、拡張パーティション内にのみ作成が可能な再帰的な構造を持つパーティションであり、理論的には作成できる総数に制限は無い。 但し、再帰的な構造で、入れ子のような形で、パーティションが定義され、起動領域としての仕様は基本的にできない。また、作成できる数は、その構造から、本体側のメモリ容量や、システム側の認識可能なパーティション数などに依存するため、実際には、1ドライブ当たり30未満程度が限度である。 UEFI等の搭載を基準とした、GPT形式のパーティションテーブルで構築されたシステムは、その限りではなく、Windows Vista以降は、起動領域としては利用できないものの、GPT形式のパーティションテーブルの認識、利用が可能である。 Linux系 MBR内のパーティションテーブルが4個の領域分しか無い関係上、基本パーティションは、拡張パーティションを含めて1つのハードディスクに合計4個しか作成できない。 論理パーティションは拡張パーティション内でのみ作成が可能である。作成できる総数はOSによって異なり、基本パーティションを含めて概ね16-60程度とされていることが多い。 PC-9800系 設計上は32GiBのドライブまで管理可能であるものの、BIOSの設計に起因した制限により、多くの機種で、ドライブ当たりの最大認識容量は、4GiBとなっている機種が多い。 パーティションテーブルは16あり、MS-DOSの設計に起因する制限を引き継いでいるため、同時にアクティブにできるのは、そのうち4つ。
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