パワーダイザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 15:10 UTC 版)
「仮面ライダーフォーゼ」の記事における「パワーダイザー」の解説
月面基地での土木作業用にOSTOが開発した可変型パワードワーカー。普段は天高の物置に隠されている。 人型作業形態ダイザーモードは、主にゾディアーツとの戦闘に用いられた。初心者でも乗りこなせるほど操縦は簡単だが、肉体にかかる負担が大きいため、アメフトで鍛えた大文字隼がメインパイロットを務めた。腕グラップルワイヤーを武器とする。 探査用車両形態ビークルモードは移動の際に用いられるほか、体当たりや小型ミサイルで戦闘を支援した。操縦者が直接運転する以外に、アストロスイッチカバンによる遠隔操作も可能である。 資材などの射出・運搬形態タワーモードは、マシンマッシグラーを宇宙まで打ち上げるための発射台として用いられる。膨大なエネルギーを内包しているため地上で爆発させると周辺に被害を及ぼすゾディアーツは、タワーモードの打ち上げで宇宙まで運んで倒すのである。 『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』では、衛星兵器XVIIの内部に3機のパワーダイザーが格納されており、仮面ライダー部の面々によって運用された。 バイクそのものを発射台に変形させる案が不採用となったため、代わりに設定されたのがパワーダイザーである。スーツや造形物の製作も検討されたが、坂本監督の意向によりCGで表現されることとなった。そのためダイザーモードの脚が細長くなっているなど、スーツ撮影される戦隊ロボでは実現できないような造形が取り入れられている。ガトリングはデザイン画にはなく、特撮研究所の足立亨がテンションが上がった際に追加したものである。未知のパワーではなく現行の技術で製作できそうな建機をデザインコンセプトとしており、ビークルモードの車輪は月面探査車を参考にしている。元々は月面機として提案したもので、白や緑、デザートカラーのものがあり、白い機体は『みんなで宇宙キター!』のクイーンダイザーの元となっている。 仮面ライダーフォーゼが『宇宙鉄人キョーダイン』の「スカイゼル」に似ているというのは偶然だが、パワーダイザーは意図的に同作品の「グランゼル」を意識してデザインされている。 プロデューサーは女子を操縦者とする構想だったが、男性が乗ったほうが男児向け玩具の売り上げは良いというデータを保持するバンダイ側としては、実際の劇中で大文字がパイロットになったことに安堵したという。
※この「パワーダイザー」の解説は、「仮面ライダーフォーゼ」の解説の一部です。
「パワーダイザー」を含む「仮面ライダーフォーゼ」の記事については、「仮面ライダーフォーゼ」の概要を参照ください。
- パワーダイザーのページへのリンク