バーン2000計画第2段階
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「バーン2000計画」の記事における「バーン2000計画第2段階」の解説
バーン2000計画第2段階 (ZEB)によるノードシステム(2030年、2007年8月時点の計画)黄: 乗換駅(毎時0分/30分)橙: 乗換駅(毎時15分/45分) スイス交通省(BAV: Bundesamt für Verkehr)では、バーン2000計画第2段階に関して各州と鉄道側で異なる要望を同時に検討している。 バーン2000計画第2段階は、「鉄道の将来建設計画」 (ZEB: Zukünftige Entwicklung der Bahnprojekte) とも呼ばれている。 スイス国鉄は、2006年4月に交通省と共に記者会見を行い、バーン2000計画第2段階の対象となる地域で広範な支持を受ける構想を発表した。計画では、巨大トンネルの建設の他には一部の改良計画のみが実行される。東西の接続を高速化することで、ローザンヌ、ビール、インターラーケン(Interlaken)、ザンクト・ガレンをノードシステムに組み込むことになっている。以下のような改良が計画されている。 オルテン - チューリッヒ間の線路改良(17億スイスフラン)ルッパースヴィル(Rupperswil) - ハイテルスベルクトンネル(Heitersbergtunnel)間のチェステンベルク(Chestenberg)高速新線(10億スイスフラン) デニケン(Däniken) - アーラウ(Aarau)間のエッペンベルク(Eppenberg)高速新線(4億スイスフラン) オルテン地域の改良(3億スイスフラン) チューリッヒ - ヴィンタートゥール間の線路容量増強(6億6500万スイスフラン) ヴィンタートゥール - ザンクト・ガレン/コンスタンツ(Konstanz)間の所要時間短縮(2億6000万スイスフラン) ベルン地域の高速新線(3億5000万スイスフラン)ベルンの高速新線(2億1000万スイスフラン) シュピーツ(Spiez) - インターラーケン間の部分的な複線化(1億4000万スイスフラン) リースタル(Liestal)の交通流分離(1億4000万スイスフラン) ローザンヌの線路容量増強(3億2000万スイスフラン) フリブール(Freiburg im Üechtland) - ローザンヌ間の所要時間短縮(2億2500万スイスフラン) ヴァレー州における160km/hから200km/hへのスピードアップ(ETCS導入を含む)(1億1000万スイスフラン) 中央スイスの諸改良(3億2500万スイスフラン) ティチーノ州の諸改良(3億6500万スイスフラン) チューリッヒからザンクト・ガレンやビールへの所要時間はこれにより1時間を切る見込みで、同様にローザンヌからベルンも1時間を切る予定である。これらのプロジェクトにさらに15億スイスフランが拡張計画のオプションとして検討されている。 バーン2000計画の第1段階で実現されなかった改良は、この結果ほとんどの部分でなお実現されないままとなる。 第3ジュラ切通し(Dritter Juradurchstich)(アドラートンネル経由のムテンツ - リーステル間のみ実現) チューリッヒ国際空港 - ヴィンタートゥール間の高速新線(ブリュテネルトンネル) アルプトランジット計画への取り付け線となるヒルツェルトンネル(Hirzeltunnel)とツィンメルベルクベーストンネル(第2段階) ハイテルスベルクトンネル第2 ルツェルンの通過式配線への改良 スイス国鉄だけでなく、BLS も改良要請をしている。BLSの要望する改良点は以下の通り。 レッチュベルクベーストンネルの全面開業 ベルン - ヌーシャテル間の改良 この枠組みはFinöV基金を基にしており、同じ基金を基にするヨーロッパの高速鉄道網との統合計画やジュネーヴにおける鉄道改良計画との調整が必要である。基金からの最初の資金は2012年頃になる見込みで、バーン2000計画の全体完成は2030年頃になる見込みとなっている。
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