バルタザール・ノイマン
バルタザール=ノイマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 07:19 UTC 版)
「トーマス・ヘンゲルブロック」の記事における「バルタザール=ノイマン」の解説
ヘンゲルブロックは音楽を朗読、演技、舞踊など他の芸術と結合させるという自らの理想を実現する為に、ドイツを中心にヨーロッパ中から優れた若手ソリストを集め1991年にバルタザール=ノイマン合唱団、1995年にはバルタザール=ノイマン・アンサンブルを設立した。その名は設計から、彫刻、庭園を総合したドイツ・バロック期の建築家、バルタザール・ノイマンに由来している。 そのレパートリーは初期バロックから現代作品にまで及び、歴史情報に依拠した演奏実践とそれに相応しい楽器を用いた演奏を行っている。小規模な編成ながら非常に困難なパートにも合唱団のメンバーを起用できるため、モンテヴェルディの『聖母マリアの夕べの祈り』からバッハの声楽作品までの作品を演奏する上で理想的なアンサンブルである。19世紀、20世紀の作品を演奏する際は合唱団は適宜補強されている。 このアンサンブルで行われる音楽、朗読、演技、舞踊が新しい形で結合したユニークなコンサート・プログラムやセミ・ステージ形式の演奏は高く評価されており、最も知られているのは1996年シュヴェツィンゲン音楽祭とボン・オペラハウスで行われた、9人俳優からなるアーヒム・フロイヤー・アンサンブルとの「視覚をともなうロ短調ミサ」の上演である。その模様はテレビにも収録されヨーロッパ中で放映され、ヘンゲルブロックの指揮でフライブルク・バロック管弦楽団、バルタザール=ノイマン合唱団によるバッハの『ミサ曲 ロ短調』がCD化されると、そのブックレットの表紙はアーヒム・フロイヤー・アンサンブルが織り成す舞台の写真が使用され、多くの人の目をひいた。
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