バス車体製造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 05:59 UTC 版)
1948年から1972年までの間はバス車体の製造を行っており、千葉県下のバス事業者(特に京成グループ)のみならず、はとバスや東京都交通局(都営バス)にも同社製造の車体を架装したバスが納入されていた。これらの車体は「京成車体」とも呼ばれた。 初期は自社設計の車体を架装しており、その中でも1963年に製造されたはとバスの車両は「スーパーデラックスバス」と称したガラス面積の大きい車両で、元来特殊車両を多数手がけていた京成自工の技術力が生かされたものといえる。 1961年には西日本車体工業(西工)と技術提携しており、1967年以降の京成自工製の車体は西日本車体工業のライセンス生産によるもので、通常の路線バス車体は西工車体とほぼ同型の外観となった。 京成電鉄(現:京成バス)に最後まで残存していた、京成車体架装のいすゞ・BU10が1987年に廃車となり、量産タイプの京成車体を架装したバスは過去のものとなった。しかしその後もファンタスティックバスの生産は、東京特殊車体(京王グループ)ほど目立たないもののいくつか手がけている。 特筆すべきものとして、ボンネットバスのレプリカ製造が挙げられる。これは神戸市交通局で保存されていたボンネットバス「こべっこ号」(いすゞ・BX131、1956年式)が、ディーゼル排出ガス規制により車検更新が不可能となったため、代替車両としていすゞ・フォワードをベースにレプリカ「こべっこII世号」(U-FTR32FB改)を製造することになったものである。京成自工が1993年5月に車体製造を受注し、1993年8月に納入した。現代の車両と違い平面的な部分が少なく、車体のほとんどが鈑金叩き出しとなっている。しかしその後「こべっこII世号」も排出ガス規制の対象となったため、2006年1月にディーゼルエンジンをCNG仕様に改造している。 詳細は「こべっこ号」を参照
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