改良量産型 (KDD-1)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 04:04 UTC 版)
「ビスタカー」の記事における「改良量産型 (KDD-1)」の解説
1961年(昭和36年)には改良量産型「ビスタコーチ KDD-1型」を8台製造。ベースシャーシはリアエンジンの日野・RC10、エンジンは日野DK20型 (195PS) を採用し性能を向上させた。車内は座席定員を74名に減らし、補助席を試作車の窓側から通路側に変更。9名分の立席を設け試作車と同一の乗客定員とした。こちらは枚岡線のほか阪奈線(梅田 - 奈良公園)や柏原線(阿倍野橋 - 富田林駅・国分駅前)などで運用した。 これらのバスは構造上ワンマン運転には対応できなかったため、1970年頃までに引退し、系列の北日本観光自動車(石川県)や南紀開発(和歌山県、のち奈良交通にバス事業を譲渡)に移籍した。 また、1963年から1964年にかけて観光タイプのビスタコーチも企画されたが実現しなかった。 さらに、ビスタコーチは乗降口がノンステップであったことから、1963年に2階部分を無くしたノンステップバス(ベース車は日野RB120)も製造され、乗降にすぐれたラッシュバスとして紹介された(こちらもツーマン車であった)。 近畿車輛のバス車体製造事業自体も、名神ハイウェイバスに参入した傘下の日本高速自動車(現:名阪近鉄バス)向け高速バス車両(ベースシャーシは三菱・AR820型)などを製造したものの、1960年代中に撤退している。 近畿車輛のバス製造については「近畿車輛#過去の製品」を参照
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