ハラル食品
別名:ハラルフード、ハラール食品、ハラールフード
英語:Halal food
イスラム教の教義において禁止されていない、したがって食べてもよいとされる、食材や料理のこと。ハラルと認められた食品。
イスラム教には多方面において厳格な戒律や禁忌(シャリーア)があり、食べ物においてもいくつかのシャリーアがある。よく知られたところでは豚肉やアルコール類などが挙げられる。これらの食品は不浄とされ、口にすることを禁じられている。
ハラル食品はイスラム教徒(ムスリム)を迎えることのある非イスラム教圏の国や地域において特に課題となる。日本でも、2020年東京オリンピックを見据えたレストラン等のハラル食品への対応が2010年代中頃から関心を集めつつある。
日本を含む世界の国々には「ハラル認証団体」と呼ばれる機関があり、ハラルに準拠した商品やサービスを提供している事業者は認定を受けてアピールに活かすことができる。日本では宗教法人日本ムスリム協会をはじめ複数の団体がハラル認証を行う機関として活動している。
関連サイト:
ハラールについて - 宗教法人日本ムスリム協会
ハラル(ハラール)基礎知識 - 一般社団法人ハラル・ジャパン協会
ハラール食品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/06 03:43 UTC 版)
「ブルネイのイスラム教」の記事における「ハラール食品」の解説
第一次資源産業省は2009年より、ハラール(イスラム法によりムスリムが摂取可能なもの)の食材を扱う工業団地「アグロ・テクノロジー・パーク」(ATP)を、首都バンダルスリブガワン郊外に開設 。ハラール食品の研究開発や加工、物流の各拠点を目指し、ATPで生産された食品を「ブルネイ・ハラール・ブランド」としても認証するという。 石油や天然ガスといった地下資源の将来的な枯渇に備え、需要が高いハラール食品の国際的な生産や加工の一大拠点としての地位獲得を進め、これらを経済の中心に据える方針である。 また2013年に入ると、大阪大学大学院工学研究科がハラール食品研究センターと共同で、ハラール食品であるかどうかを検査する技術の研究を開始。遺伝子などを用いて、イスラム教で禁忌とされる豚肉や酒類が混入していないかを調べるとしている。
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