ノリの緑斑病(緑変症)菌 [Micrococcus sp.,Pseudomonas sp.,Vibrio sp.]
病徴は初期には葉体に小さい赤錆(さび)色ないし淡紅色の隆起した斑点が現れ、やがて緑色の斑点に変わる。さらに病気が進むと病巣部の周辺が鮮緑色になり内部は白色になる。病巣部が流失すると内部に孔があく。
原因としてある種の海洋性の粘菌(変形菌)や糸状細菌ロイコスリックス・ムコール(エビの鰓着生菌)も関係するようであるが、緑変症で実験的にはミクロコッカス属、シュードモナス属とビブリオ属の細菌が同じような病変をおこすと報告されている。しかし、環境要因とも関係してまだ不明な点が多い。なお、病葉体が緑色になるのは、藻紅素フィコエリスリンが消滅し、葉緑素クロロフィルが残るからであろうと考えられている。
ノリの緑斑病菌と同じ種類の言葉
- ノリの緑斑病菌のページへのリンク