ノリの壷状菌とは? わかりやすく解説

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ノリの壷状菌 [Olpidiopsis sp.]

 壷状病は主に養殖ノリ初期生産時期である11月から12月にかけて、ノリ幼芽におこる真菌病(かび病)である。一般的にはノリ生産にさほど影響はないが、ノリ生育妨害品質低下原因となり、最近有明海多発して"赤ぐされ病"と同じ程度被害およぼした原因菌ノリ細胞内寄生するので、肉眼的な症状末期になって現れる原因菌ある程度発育すると、ノリ細胞内球状菌体がみられ、さらにノリ色素体変形萎縮し端に押しやられる。この時期ノリ体は黄緑色になり、やがて先端部の細胞崩壊して部分的に穴ができることもある。
病原菌ノリ細胞内での観察では一般に球状をして、その内部に大小顆粒油滴液胞みられる。その菌体(径6.0-20μm)は淡黄緑色であるが、まれにノリ細胞内の色素によって淡紅色になることもある。生育する菌体全体遊走子となって、長卵型で2本の鞭毛をもつ多数遊走子放出するこのような特徴から、この病原菌鞭毛菌類(以前藻菌類の1群)の卵菌類含まれるクサリフクロカビ目、フクロカビモドキ科の一属オルピジオプシス属とされているが、今のところ培養ができず菌種未確定である。




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