ニュー・スーパー・スナイプ(1958年 - 1967年)
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1958年にシリーズはモデルチェンジされ、今度は「マーク*」ではなく、「シリーズ*」という番号が付けられることになった。車体は4気筒2,267ccエンジンのホークと共通化され、その6気筒エンジン版となった。新しい車体は従来のものより小型化されたが、より近代的な設計となったため居住空間はかえって拡大された。エンジンも小型化されて直列6気筒OHVの2,655ccとなったが、シリーズII以降はアームストロング・シドレー車用をベースとした2,965ccに拡大された。 ルーツでは、当時すでに「プルマン」や「インペリアル」という上級車種が消滅しており、ルーツ・グループのフラグシップ(高級車)としての役割をこの車種が担うこととなった。 生産台数はシリーズIが6,072台、シリーズIIが7,175台、シリーズIIIが7,257台、シリーズIVが6,495台、そしてシリーズVが1967年6月の生産終了までに3,032台生産された。ボディスタイルは4ドアのセダン、5ドアのエステートワゴンがあった。 シリーズIIは1959年モデルとして登場し、前述のとおりエンジンが2,965ccに拡大された他、前輪ディスクブレーキが装着された。1960年のザ・モーター誌のロードテストでは最高速度は152.4km/hに向上したが、0-60マイル加速は 16.5秒と、4,138ccのマークIV時代には及ばなかった。 1960年登場のシリーズIIIは4灯式ヘッドライトとなった。 1962年のシリーズIVではエンジン出力が121馬力から124.5馬力に引き上げられた。 1965年に登場した最終版のシリーズVではルーフラインが平らになり、サイドウィンドーが6ライト式となった。エンジンにはゼニス製ツインキャブレターが装着され、最高出力は128.5馬力になった。またようやくトランスミッションがフルシンクロ化され、シリーズI以降途絶えていたAT、パワーステアリング、そしてメタリック塗装がオプションとして選択可能となった。また、ハンバー大型車の最後を飾るかのような高級セダンが「ハンバー・インペリアル」の名で追加され、こちらはレザートップとATが標準(MTも選択可能)であった。
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