ドックヤードガーデン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 10:27 UTC 版)
「横浜ランドマークタワー」の記事における「ドックヤードガーデン」の解説
ウィキメディア・コモンズには、ドックヤードガーデンに関連するカテゴリがあります。 みなとみらい21の敷地はかつて三菱重工業横浜造船所の移転跡地を埋め立てにより拡張したものであり、横浜ランドマークタワーは造船所のドック跡地に建設された。 現在、イベントスペースやオープンテラスとして利用されているドックヤードガーデンは、日本に現存する最古の石造りドックヤードであった旧・横浜船渠(後の三菱重工業横浜造船所)第2号ドックを復元・保存したものである。設計者は大日本帝国海軍技師の恒川柳作である。このドックは1896年に竣工し、1973年に使用を中止するまで70数年間、港湾施設として重要な役割を果たしてきた。 横浜市は早い段階から第2号ドックの保存活用を計画し、建築史家・村松貞次郎(当時東京大学教授)ら専門家の意見を基に保存計画が立てられた。みなとみらいの土地造成に伴い海岸線がドックから離れたが、工事中の1989年4月には横浜市認定歴史的建造物に認定され、復元作業が全面的に行われ、1993年の横浜ランドマークタワーの開業とともに、ドックヤードガーデンとしてオープンした。 ドックの内部はレストラン街となっている。1997年12月には国から重要文化財の指定を受けた。重要文化財指定名称は「旧横浜船渠株式会社第二号船渠」である。さらに2007年11月には経済産業省による近代化産業遺産に認定されている。敷地の都合から長さが10m短縮されて復元されており、全長約107m、全幅(上端)約29m、深さ約10mである。 2013年7月より開業20周年を記念して、180度体感型のプロジェクションマッピングによる演出イベントが開催されている。 なお、横浜船渠の第1号ドックは1985年以来、「日本丸メモリアルパーク」として保存活用されており、2000年12月に「旧横浜船渠株式会社第一号船渠」の名称で国の重要文化財に指定されている。
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