トレンドマイクロ社ウイルスバスターによるブロック騒動
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「すっきり!! デフラグ」の記事における「トレンドマイクロ社ウイルスバスターによるブロック騒動」の解説
2012年5月上旬、「すっきり!! デフラグ」を公式サイトからダウンロードしようとすると、各社のアンチウイルスソフトウェアが誤検知をするということが相次いだ。作者が各アンチウイルスソフトウェアのメーカーへ問い合わせ、5月中旬にはこれらの問題はすべて解決した。 しかしその後、2012年5月下旬には「いじくるつくーる ver.7.73.09」をダウンロードしようとするとトレンドマイクロのウイルスバスターが「このWebサイトは、有害なプログラムを転送するか、オンライン詐欺に関係していることが確認されています。」とブロックする現象が発生した。これに対して作者は、オンライン詐欺に関わったことは無いと主張し、トレンドマイクロに抗議を行い、6月1日にはブロックが解除され、問題は解決した。 しかし、2012年7月8日、問題は再々発し、「すっきり!! デフラグ」をダウンロードしようとするとウイルスバスターがブロックしてしまう現象が発生した。翌7月9日、もはや開発のモチベーションを保てないということで「いじくるつくーる」と「すっきり!!デフラグ」の更新停止を宣言した。 その後も作者はトレンドマイクロへの問い合わせを続けたが、問い合わせた個所はブロック解除されるが、別の個所がブロックされるといういたちごっごが続く。 2012年8月30日、トレンドマイクロはウイルスバスター クラウドを発表し、このバージョンより前述のブロック時のメッセージが「このWebサイトは、安全ではない可能性があります」に変更された。このトレンドマイクロの対応にて一定の進歩が見られたとして、2012年9月6日、「いじくるつくーる」の更新を再開した。 しかしその矢先、2012年9月26日、同作者が13年前から公開しているジョークソフトがスパイウェアとみなされ削除されてしまう現象が発生。抗議をしたが、これは正当な検出であるとして却下された。 2012年10月9日、作者は交渉に疲れたとして、全ソフトウェアの更新休止を宣言した。 2013年1月21日、「すっきり!! デフラグ」の更新を再開した。同年4月には、すべてのソフトウェアの利用規約に「ウイルスバスターがインストールされた環境での利用を禁止」「トレンドマイクロ社の社員や従業員とその家族による利用を禁止」という条項が加えられた。さらに同年7月には、ウイルスバスターがインストールされていると警告を出す機能を搭載した。 2013年7月、トレンドマイクロの上席執行役員がこの問題の状況を認識し、体制を再構築し対応を開始した。同年12月に根本的な原因の修正が完了した。 2014年1月20日、トレンドマイクロからINASOFTへ謝罪と原因の報告が行われた。これをうけて作者は利用規約を元に戻し、ウイルスバスターがインストールされていると警告を出す機能も削除した。これにより1年半にわたるこの問題はすべて解決した。 2015年9月、解決済みである本問題について、いまだ勘違いや誤解があるとして、トレンドマイクロとINASOFTの双方のWebサイトにて改めて解説が掲載された。トレンドマイクロのサイト上でも、INASOFT側には一切の問題がなく、すべてはウイルスバスターの誤検知であったと明言した。
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