デルタE
分類:ロケット
名称:デルタE(Delta E)
打上げ国名/機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
開発機関/会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関/会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打上げ場所:ケープカナベラル空軍基地/バンデンバーグ空軍基地
運用開始年:1965年
運用終了年:1971年解説:3本の固体ロケット・ブースタを装備したデルタDの発展型で、TAID(ThrustAugmented Improved Delta=推力増強改良型デルタ)と呼ばれています。第1段とブースタはデルタDの改良型ですが、第2段、第3段が改設計されており、より大型のペイロードを打ち上げられるようになりました。そのため、外形的にはペイロードフェアリングが大きくなっています。
デルタEをよく知るためのアラカルト
どんな形をし、どんな性能を持っているの?
打上げや飛行の順序はどうなっているの?
どんなものを打ち上げたの?
どのくらい成功しているの?
この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?1.どんな形をし、どんな性能を持っているの?
第1段はロケットダインMB-3エンジンとサイオコール・キャスター・ロケットブースタ3本という、デルタDと同じ組み合わせですが、エンジンは推力78トンのMB-3-3に、ブースタはTX354-5キャスター2(3本合計の推力83.9トン)に変更されています。しかし、外見上大きく異なるのが第2段より上で、第2段は直径1.77mのエアロジェットAJ10-118Eエンジンに変更されました。AJ10-118EはデルタB/C/DのAJ10-118Dと大きな違いはありませんが、推進剤のタンクが大型化されています。第3段もデルタDと同じスカウトX-258アルスター2ですが、67年7月に初めて打ち上げられた発展型デルタE1ではサイオコールFW-4D(推力2.6トン)に換装されています。
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2.打上げや飛行の順序はどうなっているの?
第1段の燃焼時間は150秒で、この間にキャスター2ブースタが37秒間燃焼します。第2段は推進剤タンクを大型化したため、400秒間燃焼します。さらに第3段で軌道に乗りますが、キャスター2の燃焼時間が28秒なのに対し、デルタE1のFW-4Dは32秒と長く、より大きなペイロードをより高い軌道に投入できます。静止軌道への打上げは、すべてデルタE1で行なわれています。
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3.どんなものを打ち上げたの?
エクスプローラー29/33/34/35/36/41、パイオニア6/7/8、ESSA2/3/4/5/6/9、インテルサット2 F1/F2/F3/F4、TTS2、TATS2、HEOS1、ISIS1/2を打ち上げました。
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4.どのくらい成功しているの?
65年11月6日にデルタEが最初の打上げに成功、66年7月1日にはデルタE1も成功しています。打上げ回数はデルタEが6回、デルタE1が17回で、うち22回に成功、1回だけ失敗しているようです。
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プレドニゾン
分子式: | C21H26O5 |
慣用名: | コリソン、デルタE、アンコトン、セルビソン、デルタソン、デルチソン、ビコルトン、パラコルト、メチコルテン、レクトデルト、デコルチシル、プレドニソン、ホスタコルチン、ジ-アドレソン、ウルトラコルテン、デルタコルチソン、Δ1-コルチソン、デルタ-コルテラン、メタコルタンドラシン、Delta E、Ancotone、Colisone、Paracort、Bicortone、Deltasone、Deltisone、NSC-10023、Rectodelt、Decortisyl、Di-Adreson、Meticorten、Prednisone、Hostacortin、Ultracorten、Δ1-Cortisone、Delta-Cortelan、Deltacortisone、Metacortandracin、17α,21-Dihydroxypregna-1,4-diene-3,11,20-trione、17,21-Dihydroxypregna-1,4-diene-3,11,20-trione、プレドニゾン |
体系名: | 17α,21-ジヒドロキシ-1,4-プレグナジエン-3,11,20-トリオン、17α,21-ジヒドロキシプレグナ-1,4-ジエン-3,11,20-トリオン、17,21-ジヒドロキシプレグナ-1,4-ジエン-3,11,20-トリオン |
デルタ E
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 22:48 UTC 版)
推力増強型のデルタロケットとして知られる。 1965年 デルタDよりも45 kg重い静止トランスファ軌道へ投入できる。 キャスター2はキャスター1固体燃料補助ロケットと比較して同規模の推力で燃焼時間が長い。 MB-3 ブロック III コアエンジンは推力が8.9 kN大きい。 2段目にAJ10-118Eを採用し、直径が従来の0.84 mから1.40 mに拡大された。エンジン燃焼時間は2倍になった。 再着火回数を無制限にする為に加圧用ヘリウムタンクが追加された。 3段目はアルタイル2またはFW-4Dの2機種が選択可能だった。後にデルタE1として加えられた。 アジェナから新しいフェアリングが導入された。 1965年11月6日に最初のデルタEによって気象衛星GEOS 1が打ち上げられた。
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