デザイン提案競技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 14:25 UTC 版)
「平和大橋 (広島市)」の記事における「デザイン提案競技」の解説
上記のとおり、この橋はのち狭い幅員が問題となり2000年代の「平和大通りリニューアル事業」に伴い両外側への歩道橋整備計画が決まった。その整備にあたり、広島市は橋梁としては国内初の国際デザインコンペ(設計競技)を開催することになった。 市は、以下の3つのコンセプトを要望した。 広島平和記念都市建設法の理念「恒久の平和を誠実に実現しようとする理想の象徴」とし、平和記念都市にふさわしい歩道橋とする。 イサムノグチ氏がデザインした平和大橋の高欄と調和した歩道橋とする。 歩行者と自転車利用者が安して快適に通行できるように平和大通りの連続性に配慮する。 競技は2008年(平成20年)に実施、応募登録は国内22者・海外8者(シンガポール2者、ドイツ・デンマーク・スイス・オーストリア・スペイン・オーストラリアの各1者)、最終的には29者が作品を応募し、その中から最優秀案1点・優秀案1点・入選案4点が選出された。国内外も含め多く参加となったのは、市が国内にある大使館を通じて参加を呼びかけたこと、そして平和公園のノグチの橋の隣ということから注目を集めたため、と言われている。 以下は当初コンペの結果採用され結果的に廃案となった、幻の設計仕様である。 テーマ:時空の扉(ゲート) 橋長:85.0m 支間長:2@42.5m 幅員:7.9m(歩道部4.5m、自転車道部2.0m) 上部工:鋼製ストラット及びフィンバック構造を有する2径間連続変断面PC箱桁橋 下部工:RC逆T式橋台2基、RC壁式橋脚1基 基礎工:橋台 - 杭基礎、橋脚 - ニューマチックケーソン基礎 設計・デザイン : 大日本コンサルタント+藤野陽三+ワークヴィジョンズ+ストラクチャード・エンヴァイロンメント共同企業体
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