橋梁コンペ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 16:59 UTC 版)
「設計競技」も参照 2009年(平成21年)、橋種選定にあたり、事業主体となった広島市は国際的なデザインコンペティション「広島南道路太田川放水路橋りょうデザイン提案競技」を行った。市はその前年に、橋梁としては国内初事例となる国際的コンペ”平和大橋歩道橋デザイン提案競技”を行っており、この(仮称)太田川放水路橋りょうはそれに続く2例目となった。なお、平和大橋歩道橋ではコンペで決めた案は結果的に実現しなかったため、日本で行われた国際橋梁デザインコンペで決まった案が実現したものとしてはここが国内で初めてということになる。 橋種選定にあたり、市が求めたデザインコンセプトは以下のとおり。 美しさによって多くの人を惹き付けるような橋 国内だけでなく、海外からも注目されるような橋 広島のシンボルになる橋(橋を見るために広島に来る人が増えるよう) 川面や緑地、また、離着陸する飛行機や航海する船から見える姿が美しい橋 時を経て味わいの深まるデザインの橋(見飽きない橋) またこの当時は、広島西飛行場が存続する前提で動いていたため、デザインは航空法による空域制限を満足させなければならなかった。更に将来的には、両外側に国道の橋梁が併設されこの橋自体は自動車専用橋梁となることから、歩道は暫定設置でのち撤去を前提とした構造とすることが盛り込まれた。 海外3者を含む21者が応募登録を行い、最終的に国内13者・海外2者(フランス・スペイン)の合計15者がこれに応募した。第一次選考は書類で行われ6案に絞られ、第二次選考で質疑応答を含む公開プレゼンテーションが300人強詰めかけたほぼ満員の会場で行われ、最優秀案1作品・優秀案1作品・入選4作品が決定した。
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