ターンスタイル式の改札機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:13 UTC 版)
「自動改札機」の記事における「ターンスタイル式の改札機」の解説
「ターンスタイル」を参照 自動改札のシステムはニューヨークや東京の地下鉄でターンスタイル式の改札機が導入されたことに始まったが、これらは均一の運賃制度のもとで採用されたもので機械の挿入口に直接硬貨を投入する機構になっていた。 ニューヨーク市地下鉄ではデー・イー社が製造したターンスタイルの改札機が用いられていた。 また、1927年12月に開業した東京地下鉄道(現・東京メトロ銀座線)は10銭の均一運賃制で、10銭硬貨を投入して回転腕木を回す形のターンスタイルの改札機が設置されていたが、1931年9月16日の区間制運賃導入により廃止された。この改札機は銀座線上野駅と、東京都江戸川区葛西にある地下鉄博物館にレプリカがあり、近代化産業遺産として認定されている。 各地で磁気カードやICカード式の乗車券の普及が進んだため、硬貨やトークンを直接投入するタイプのものはあまり見られなくなっている。 日本国内における近年の例としては、1970年(昭和45年)ごろ、磁気式自動改札機が実用化される直前のごく短い一時期に、自動券売機と自動改札機のフラップ部分を連動させた駅務機器(自動券売改札機)が開発され、東京急行電鉄では、渋谷駅、目黒駅、自由が丘駅、蒲田駅などの主要駅に設置していた。自動券売機部分で乗車券を購入すると、それに連動してフラップが開放され入場できる仕組みであったが、改札口通路上に設置する必要があるにもかかわらず、乗客1名分の処理速度が混雑時には対応できず、その直後の磁気式自動改札機の実用化とともに短時間で撤去され、1972年(昭和47年)までに消滅している。
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