タマイズミ【タマイズミ】(食用作物)
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登録番号 | 第12962号 |
登録年月日 | 2005年 3月 23日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | タマイズミ よみ:タマイズミ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 藤田雅也、乙部千賀子、吉岡藤治、松中仁、柳澤貴司、吉田久、山口勲夫、瀬古秀文、牛山智彦、天野洋一、長嶺敬、小田俊介 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、出願者所有の育成系統どうしを交配し、半数体育種法を用いて育成された固定品種であり、育成地(茨城県つくば市)における成熟期はやや早、粗蛋白質含量が多く、粒が硬い醤油醸造・製麺向きの品種である。叢性及び株の開閉は中、鞘葉の色は無である。稈長は中、稈の細太はやや太、剛柔はやや剛、ワックスの多少は少、葉色はやや濃、葉鞘のワックスの多少は少、毛の有無・多少は無~極少、葉身の下垂度は中、フレッケンの有無・多少は無~極少である。穂型は紡錘状、穂長はやや長、粒着の粗密はやや疎、穂の抽出度は中、ワックスの多少は少、ふ毛の有無は無、葯の色は黄、芒の有無と多少及び芒長は中、ふの色は褐である。粒の形は中、大小はやや大、色は黄、頂毛部の大きさは中、粒の黒目の有無・多少は無~極少、千粒重及び容積重はやや大、原麦粒の見かけの品質は中の上、粗蛋白質含量は多、灰分含量はやや多である。うるち・もちの別はうるち、播性の程度はⅡ、茎立性及び出穂期は中、成熟期はやや早、耐湿性は中、耐凍上性は弱、耐倒伏性は中、穂発芽性はやや難、脱粒性は中、収量性はやや少である。粒の硬軟は硬、粒質は硝子質、製粉歩留は高、ミリングスコアはやや高、60%粉粗蛋白質含量及び60%粉灰分含量は多、60%粉アミロース含量及び粉の白さは中、明るさはやや低、粉の色づき及び明度は中、赤色みはやや高、黄色みは中、吸水率は高、バロリメーターバリュウは中、生地の力の程度はやや小、生地の伸長抵抗はやや弱、生地の伸長度は中、生地の形状係数、最高粘度及びブレークダウンはやや小である。しま萎縮病抵抗性はやや強、赤かび病抵抗性は中、うどんこ病抵抗性及び赤さび病抵抗性は弱である。「農林61号」及び「バンドウワセ」と比較して、粒の色が黄であること、粗蛋白含量が多いこと、粒質が硝子質であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成2年に農林水産省農業研究センター(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、茨城県つくば市)において、出願者所有の育成系統どうしを交配し、3年にトウモロコシ法による半数体育種法を用いて倍加半数体を作出し、5年にその後代の中から選抜、以後、特性の調査を継続し、14年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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