タキ8300形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 23:49 UTC 版)
「国鉄タキ8300形貨車」の記事における「タキ8300形」の解説
タキ8300形は、ラテックス専用の30t 積タンク車として1960年(昭和35年)4月13日から1965年(昭和40年)12月20日にかけて5両(タキ8300 - タキ8304)が日本車輌製造、東急車輛製造の2社で製作された。 本形式の他にラテックスを専用種別とする形式は、タキ7100形 (3代)(3両)、タキ7900形(60両)、タキ8350形(15両、後述)、タキ8850形(21両)、タキ20600形(1両)、タキ20800形(1両)、タキ23800形(34両)、タキ26100形(6両)の8形式がある。 落成時の所有者は、野村貿易、ダウ・ケミカル・インターナショナル・リミテッド(その後社名は「旭ダウ」、「旭化成工業」と変遷を重ねた)の2社であった。 1977年(昭和52年)12月9日に野村貿易所有車1両(タキ8300)が日本合成ゴムへ名義変更された。 タンク体材質は普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製であり、内部に塗装又はコーティング処理を施して使用された。断熱材を巻き鋼板製の外板(キセ)を装備している。 荷役方式は、タンク上部のマンホールからの上入れ、吐出管を用いた下出し方式である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は12,800mm、全幅は2,400mm、全高は3,880mm、台車中心間距離は8,000mm-8,700mm、実容積は31.9m3、自重は20.0t、換算両数は積車5.0、空車2.0であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では全車健在であったが、2002年(平成14年)3月に最後まで在籍した1両(タキ8300)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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