タキ21350形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 15:37 UTC 版)
「国鉄タキ21300形貨車」の記事における「タキ21350形」の解説
タキ21350形は、塩素酸ソーダ液専用の35t 積タンク車として1977年(昭和52年)2月21日から1980年(昭和55年)8月15日にかけて20両(コタキ21350 - コタキ21369)が、富士重工業1社のみで製作された。 1987年(昭和62年)に5両(コタキ21370 - コタキ21374)が、タキ21600形(コタキ21611 - コタキ21615)より富士重工業にて改造され編入された。 以上合計9ロット25両(コタキ21350 - コタキ21374)が製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「95」(有害性物質、酸化性または反対性のあるもの)が標記された。 落成時の所有者は、保土谷化学工業、日本カーリットの2社であり、その主な常備駅は、福島県の郡山駅、群馬県の渋川駅であった。 タンク体材質は、タキ21350形の耐候性高張力鋼製に対してステンレス鋼製であり、このため内部処理は不要になった。またタキ21600形からの改造車は、他車と外観が異なっている。 荷役方式は、タンク上部の積込口からの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式である両管はをS字管を装備した。 車体色は黒色、寸法関係は全長は11,100 mm、全幅は2,588 mm、全高は3,845 mm、台車中心間距離は7,000 mm、実容積は24.8 m3、自重は16.2 t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR225である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には23両がJR貨物に継承されたが、2007年(平成19年)10月に最後まで在籍した3両が除籍され、形式消滅した。
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