タイブレーカ機構の実装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/08 01:38 UTC 版)
「スプリットブレインシンドローム」の記事における「タイブレーカ機構の実装」の解説
商用UNIX系(Linuxを含む)の高可用クラスターパッケージにおいては、Vote数が同票の場合、それぞれマスタノードを決定するスキームがある。特に2ノードクラスターの場合、サバイバルノードを決定する方法に特色がある。 各パッケージのサバイバルノードを決定するスキームは以下の通り。 パッケージ名称対応OSベンダ実装方式クラスタノードの強制移行の名称HACMPAIX IBM 共用ディスクがある場合、ディスクを使用したキープアライブチェック機構をサポートしている。ちなみにスプリットブレインシンドロームを防ぐため、優先ノードを生存させるノード間調停機構(DSGP)はあるが、状況を判断してシステムの強制停止を行うようなロジックはサポートされていない。そのため、ハートビート(KA)の異常停止に弱く、N+1クラスタ構成や両現用構成を取った場合、ノード間通信が阻害された時にスプリットブレインシンドロームが発生しやすいというデメリットがある。) DGSP MC/ServiceGuardHP-UX・Linux HP(日立製作所・NEC) 接続方式によらないクォーラムサーバ機構とSCSI/FC接続のロックディスクをサポート。LVM(VERITAS製)のVG管理領域にロック管理情報を持ち、対応する。 TOC SunClusterSolaris SUN SCSIロックとロックディスクによるタイブレーカ機構をサポート。LVMとしては、VERITASのVxVMかSolaris自体の持つSVMを使用する。SVM使用時には、SMF配下で監視管理されるrpc.metadにより定足数デバイスの管理が行われる。 強制パニック CLUSTERPROLinux/Windows/商用UNIX(予定) NEC SCSI/FC接続のロックディスクをサポート。LVM(VERITAS互換)のVG管理領域にロック管理情報やDisk管理領域に独自の設定方法を持ち、対応する。 強制パニック ClusterPerfectLinux 東芝 SCSI/FC接続のロックディスクをサポート。LVM(VERITAS互換)のVG管理領域にロック管理情報を持ち、対応する。 不明 VxClusterServer各商用UNIX/Linux VERITAS SCSI/FC接続のロックディスクをサポート。LVM(VERITAS製/互換)のVG管理領域にロック管理情報を持ち、対応する。 不明 LifeKeeperLinux SteelEye Technology SCSIロックをサポート。FC接続の場合、仮想SCSI上にフェンシング機能を実装する。 不明 Red Hat Cluster SuiteLinux Red Hat 共有ディスクにvoteを持たせるquorum diskによるタイブレーク機構を持つ。quorum diskはノード間通信経路としても利用され、ノード間通信の可用性を高める。 不明
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