タイブレーク機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/15 13:56 UTC 版)
「MC/ServiceGuard」の記事における「タイブレーク機構」の解説
2ノードクラスタの場合はどちらかのノードが停止した場合、ノード残存率が50%となるため必ずタイブレーカが必要である。それ以上の台数でクラスタを構成する場合でもタイブレーカの使用が推奨されている。 ServiceGuardではタイブレーカの実装として以下の2つをサポートしている。 ロックディスク方式:先にディスクにアクセスした方のノードを生存させる方式である。このロックディスク方式は非常に汎用性に富んでおり、SCSIエンクロージャやFCによるストレージ接続、iSCSIなどでの接続の場合でも有効である。ロックディスクとして使用するディスクはLVMで認識されるものであれば何でもよく、必要なディスク容量も最小で構成できる。多くのServiceGuardで構成されたクラスターは、その共有ディスク上に小さな領域(LVMで管理するボリュームグループ)を作成し、それをロックディスクとして使用している。 クォーラムサーバ方式:サバイバルノードの決定をクォーラムサーバに委ねる方式である。ロックディスク方式と異なり、クォーラムサーバによるタイブレークは物理的なディスク書き込みが発生しないため、、高速にサバイバルノードを決定できる。結果としてクラスタ再構成をより短時間で行うことから、ダウンタイムの短縮が求められるシステムに採用されるケースもある。このための拡張モジュール、『HP Serviceguard Extension for Faster Failover』が配布されている。
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