ソフトベンダーTAKERU
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ソフトベンダーTAKERU(ソフトベンダー・タケル)は、1986年に日本のブラザー工業の安友雄一が中心となって開発した、世界初のパソコンソフトの自動販売機。本サービスは、自動販売機を通じてフロッピーディスクにゲームのデータを書き込むという仕組みで知られている。サービスの運営は、当初ブラザー工業TAKERU事務局が行い、自動販売機のほか郵便での通信販売も行っていたが、1994年5月21日にJOYSOUNDを運営している子会社のエクシング 通信システム事業部に業務移管され[1]、1997年2月に全サービス終了[2]。
注釈
- ^ a b SVとはソフトベンダーの略であり、「2000」は「2000年までに2000台設置し、2000億円の売り上げを達成する」という目標を込めてつけられた[5]。
- ^ たとえば、『A列車で行こう』の通常版(パッケージ販売)は7,800円であるのに対し、TAKERUでの販売価格は6,600円である[9]。
- ^ カラオケに行きつくまでの経緯は媒体によって異なっており、同志社大学の小林啓志による論文「カラオケのマーケティング史 : パイオニアの事例を中心に」[10]と、アスキーによる安友雄一へのインタビュー(2016)[2]では、音楽系の教育機関からパソコン音楽普及のためにMIDIをTAKERUで販売するよう持ち掛けられたことがきっかけだった一方、NHKのテレビ番組『神田伯山のこれがわが社の黒歴史』での再現VTRでは、ブラザーの社員が偶然寄ったカラオケバーで歌いたい曲がないことに気づいたという描写がなされている[3]。
- ^ 具体的には、サービス開始1か月の時点で売上1000万円に対し1300万円の通信費がかかっていた[3]
- ^ このため、ラベルを自作する者が多かった[14]。その一方、『セレクテッドソーサリアン』(TAKERU配信作『ソーサリアン』の追加シナリオ集)のように、特典という形でケースやラベルがユーザーに贈られる場合もあった[14]。
- ^ のちのテイチクエンタテインメント会長(2022年8月時点)[3]。
出典
- ^ 『BCN This Week』1994年6月6日 vol.552「タケル 「エクシング」に業務を移管」BCN
- ^ a b c d e f “今だから話せる!? 「中の人」が語るTAKERUの軌跡 (4/4)”. ASCII.jp (2016年11月1日). 2022年8月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m "(3)「ブラザー工業・早すぎた配信ビジネス」". 神田伯山のこれがわが社の黒歴史. シーズン1. 9 August 2022. 日本放送協会. 2022年8月11日閲覧。
- ^ ブラザー ブラザーブランドコンテンツ「今蘇るソフトベンダーTAKERU伝説」
- ^ a b c d e f g h i j k l “今だから話せる!? 「中の人」が語るTAKERUの軌跡 (1/4)”. ASCII.jp (2016年11月1日). 2022年8月11日閲覧。
- ^ a b c “早すぎたソフト自販機「TAKERU」の謎を解く|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞社・日経BP社 (2016年12月7日). 2022年8月11日閲覧。
- ^ 「情報おもちゃ箱FFB 『ソフトの自動販売機が一新 NEW TAKERU』」、『MSX・FAN 1991年5月号』徳間書店インターメディア
- ^ 「30年前に一世を風靡した『TAKERU』はこんなにスゴかった! |ソフトベンダーTAKERU 30周年 レトロPC/ゲームを振り返る」『ASCII.jp』、KADOKAWA、2016年10月25日
- ^ a b “ゲームソフトの自動販売機「ソフトベンダーTAKERU」 ~永久保存版 レジェンドパソコンゲーム80年代記~”. AKIBA PC Hotline!. 株式会社インプレス (2022年8月9日). 2022年9月11日閲覧。
- ^ a b c d 小林, p. 80.
- ^ a b c d e f “今だから話せる!? 「中の人」が語るTAKERUの軌跡 (3/4)”. ASCII.jp (2016年11月1日). 2022年8月11日閲覧。
- ^ “今だから話せる!? 「中の人」が語るTAKERUの軌跡 (2/4)”. ASCII.jp (2016年11月1日). 2022年8月11日閲覧。
- ^ BCN This Week 1992年1月27日 vol.437「ブラザーが調査 タケルクラブ会員にアンケート」BCN
- ^ a b c “レトロゲームの“プロ”達にとっての『TAKERU』 (1/4)”. ASCII.jp (2016年11月8日). 2022年9月4日閲覧。
- ^ “レトロゲームの“プロ”達にとっての『TAKERU』 (3/4)”. ASCII.jp (2016年11月8日). 2022年9月4日閲覧。
- ^ ASCII. “『TAKERU』はSteamの始祖!? “同人ソフト”の天国だった (1/4)” (日本語). ASCII.jp. 2022年8月11日閲覧。
- 1 ソフトベンダーTAKERUとは
- 2 ソフトベンダーTAKERUの概要
- 3 展開
- 4 反響
- 5 脚注
- ソフトベンダーTAKERUのページへのリンク