センポルナでの襲撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 15:00 UTC 版)
「ラハダトゥ対立 (2013年)」の記事における「センポルナでの襲撃」の解説
2013年3月3日6時30分頃、スールー王国から来たと主張する10人未満と思しき武装勢力がサバ州センポルナ海岸の村を監視活動中の警察を待ち伏せ襲撃した。ブキットアマン特別支部長と隊員4人がこの行動で殺害された。午前9時、襲撃者に囲まれて警察隊が村に閉じ込められたままであることが判明した。その支部長は、センポルナ地区のカンポン・スリ・ジャヤ・シミヌルに武装団がいたという内通情報が入った後、その村で調査を行うように命じられてセンポルナ地区警察本部から約30人の警官を率いていた。センポルナでの作戦は、その村に銃器の隠匿場所があるとの情報報告と、元々フィリピン南部出身でそこに住んでいると思しき村人の特定グループによる蜂起が起きているとの通報を受けて、土曜日の午後4時に開始された。 作戦中の約3時間、この村で警官達は発砲されたので応戦した。報道されたところでは支部長は待ち伏せ中に最初に襲撃されて殺された。この待ち伏せでは武装集団側も2人死亡した。キラム3世の事務局長イジラーニは、マレーシアの警官が正式書類のない(滞在許可証を持たず不法入国した)フィリピン人を一斉検挙するふりをしてイマームと彼の息子4人を撃った時に暴動が始まったと述べた。別のイマームが主張するところでは、自分たちが地域のスルタンの親類を保護していることをマレーシア当局が知った時に銃撃されたという。その後の警察の調査と村長ラムリー・サラマンとの面談で、センポルナのカンポン・シムヌル地区は住民に紛れ込んだスールーの侵入者達に潜入されていたことが判明し、うち1名は公認が無かったにもかかわらずイマームと見なされていたことも分かった。その侵入者達がラハドダトゥ警察署を攻撃する計画を立てていることが事前に報告され、ラハドダトゥとタワウの警察双方の特別捜査課が現場に配備されたことが報道された。 銃撃戦では、合計23人の警察官が行方不明になったことが発表された。拘束されている間、警官4人が拷問されてうち1人が斬首されるなど遺体が切り刻まれ、マレーシア当局によると後にその遺体を発見した。センポルナで合計6人のマレーシア警官と襲撃者7人が殺されたとの報道が出た。襲撃者のうち6人はマレーシア警察の待ち伏せにおいて射殺され、もう1人は人質を取ろうとした後に村人達によって袋叩きにされて死亡した、とサバ州の警察長は語った。
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