スロ81形・スロフ81形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 03:46 UTC 版)
「国鉄60系客車」の記事における「スロ81形・スロフ81形」の解説
スロ62・スロフ62形を1972年(昭和47年)から改造して製作された和式客車。それ以前の和式客車が冷房無しで居住性が不十分だったことから、冷房搭載車のスロ62グループをベースに、和式客車のみで組成された(半)固定編成を組む前提で改造された。1970年代は急行列車の特急格上げが進み、客車グリーン車が余剰化しつつあった時期で、スロ62グループがまとまった種車とされた形である。車端部の洗面所と洋式便所を撤去して物置に改造し、デッキ横の洗面所と和式便所は残された。固定編成運用されたが、冷房電源エンジンは各車個別搭載、暖房は旧型客車の基本方式である蒸気暖房および電気暖房で、和式客車改造以前と変わらない(改造種車となったスロ62・スロフ62は全車電気暖房併設改造済みの2000番台車)。1983年8月には東京南鉄道管理局品川客車区(現・東京総合車両センター田町センター)配置の和式客車が臨時列車「お座敷踊り子」として運転されたが、これは旧型客車による特急運用の最後の例となった。 大半の車両が国鉄時代に廃車となっている。東京南鉄道管理局所属の6両は1986年に12系改造の「江戸」に置き換えられて水戸客車区(→水戸運転所)に転属し「ふれあい」の愛称を付けられた。この6両は国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継され水戸支社に所属したが、1990年7月に廃車となった。 > スロ81形番号新旧対照 > スロフ81形番号新旧対照 スロ81系お座敷客車(品川客車区所属車、1984年頃、東刈谷駅) EF58 150牽引スロ81系お座敷客車(宮原客車区所属車、1984年頃、広島駅)
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