シーズン4制作の経緯
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「六つのサッチャー」の記事における「シーズン4制作の経緯」の解説
2014年に公式ガイドブック『シャーロック・クロニクル』が発売された段階で、脚本・制作総指揮のマーク・ゲイティスは、特別編と新シリーズの制作に取りかかっていることを明かした上で、「自信を持って言えるキーワードがひとつある。それは、"ゴースト"……」と述べている。同じ時期にプライムタイム・エミー賞授賞式に出席したスティーヴン・モファット(制作総指揮・脚本)は、シーズン4は衝撃的な展開になると発表した。 シーズン3の放送後、「1度限り」の特別編として、舞台をヴィクトリア朝に移したエピソード『忌まわしき花嫁』が制作され、2016年1月1日に英国などで放送された。放送に先立つ2015年9月にはモファットが、翌年4月頃シーズン4の撮影が始まる見込みだと明かした。同年12月には、撮影を前にしたゲイティスが、「メインキャラクターにとって人生が変わるようなシーズンになる」と述べた。放送された『忌まわしき花嫁』は、ゲイティスが述べたように、シリーズの「第10話」として2シーズンを繋ぐ内容だった。撮影はモファットの言葉通り2016年4月から始まり、4月6日にはゲイティスが撮影開始を報告する動画が公式YouTubeアカウントやTwitterへ投稿された。またロンドン各地で撮影を行う様子が目撃・報道された。 2016年7月、『SHERLOCK』の制作陣はサンディエゴで開かれたコミコン・インターナショナルに出席し、シリーズ4のキーワードが「サッチャー」「スミス」「シェリンフォード」(英: Thatcher, Smith, Sherrinford)だと発表した。シーズン前に3つのキーワードを発表するのは、シーズン2・3に引き続いてのことである。3つの人名については、マーガレット・サッチャー元首相の名前が『バスカヴィルの犬(ハウンド)』でパスワードに使われていたこと、スミスに関しては「カルヴァートン・スミス」との人物が『瀕死の探偵』に登場すること、そして「シェリンフォード」とはドイルがホームズの名前を「シャーロック」に決める前に使っていたファーストネームであることが指摘された。既に発表されていた新登場人物のトビー・ジョーンズなどが登場するティーザー予告も発表され、直後にYouTubeほかで公開された。 2016年10月26日には、英米両国で2017年1月1日に第1話が放送されると発表されたほか、同年12月10日には2本目の予告映像と全3話分のエピソード名が揃って公開された。放送に先立ち、シャーロック役のカンバーバッチは、今までのシーズンと違い伏線を回収する内容なので、全話を観ないと理解できないだろうと述べた。また脚本陣やアマンダ・アビントン(メアリー役)は、新シーズンが今までで最もダークなものになると述べ、モリー役のルイーズ・ブリーリーも、悲しいシーズンであることを認めた。 ジョンが書いた設定のブログは折に触れ更新されてきたが、シーズン4放送を前に更新停止が発表されている。 ワトスン夫妻に生まれた娘の名前(ロザムンド・メアリー・ワトスン)は、2016年12月の『デイリー・テレグラフ』紙に掲載された告知で公開された。 シーズン放送に先立ち、マーティン・フリーマン(ジョン・ワトスン役)、アマンダ・アビントン双方のインタビューが公開され、実生活のパートナー関係に終止符を打ったことが発表された。 日本では、AXNミステリー主催で第1話のみの試写会が2017年2月25日に行われた。また同年4月には、本エピソードが7月8日にNHK BSプレミアムで放送されることが発表された。新シーズン放送前に、BBC WorldwideがNetflixへ国際配給権を売却したことが報じられている。
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